【保存版】ドライバー派遣の注意点は?メリットやデメリット、おすすめサービス4選も紹介
ドライバー派遣は、派遣会社からドライバーを派遣してもらえるサービスです。気になっているものの、どのようなサービスかあまり知らずに利用を躊躇している方もいるでしょう。
この記事では、ドライバー派遣の概要や利用時の注意点、メリット、デメリットなどを解説します。後半では、サービスの選び方やおすすめのサービス4選も紹介するため、ドライバー派遣の利用を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
- サービスによって品質は異なる
- 他社へ派遣してはいけない
- 事業者ごとに料金設定やサービス内容が異なる
- 車両は自社で用意する
- 採用にかかる手間や人件費を削減できる
- ドライバー人材を確保しやすい
- 会社への帰属意識が高くない可能性がある
- 同じ場所で3年以上働いてもらうことはできない
- 派遣形態
- 対応エリア
- フルキャストポーター
- ランスタッド
- エクスプレス・エージェント
- エクセル・サービス
ドライバー派遣とは
ドライバー派遣とは、トラックなどさまざまな車両のドライバーを業務にあわせて派遣してもらうサービスです。派遣されるドライバーは派遣会社と雇用関係を結びながら、派遣先の指示に基づいて業務をおこないます。
派遣先とドライバーは雇用関係にないため、派遣先はドライバーに直接給料を支払いません。派遣先の企業は派遣元の企業にサービスの利用料金を支払い、派遣元の企業がドライバーに給料を支払う流れです。
物流業界の人手不足の対策については、以下の記事もあわせてご覧ください。
ドライバー派遣を利用する際の注意点
ドライバー派遣を利用する際の注意点には、以下のようなものがあります。
- サービスによって品質は異なる
- 他社へ派遣してはいけない
- 事業者ごとに料金設定やサービス内容が異なる
- 車両は自社で用意する
サービスによって品質は異なる
ドライバー派遣サービスによって、品質は大きく異なります。どれも同じようなものだといい加減に選んだり、価格だけで選んだりした場合、サービス品質の低さに契約を後悔してしまうでしょう。
派遣されるドライバーは最低限必要な資格やスキルを保有しているものの、満足のいく業務をおこなってもらえるとは限りません。派遣会社の得意分野や口コミをリサーチして、サービスを選びましょう。
他社へ派遣してはいけない
派遣されたドライバーを他社に派遣する行為は違法です。このように、派遣先の企業が派遣社員を他社に派遣することを二重派遣といいます。
派遣元の企業はドライバーと雇用契約を結ぶ際、労働条件を提示します。これは派遣先の企業で従事する際の労働条件であり、派遣先の企業が他の会社に派遣した場合、労働条件が守られるとは限りません。適切な休憩時間を取れないといった不利益がドライバーに生じる可能性があるのです。
また労災事故が起こった場合などに、派遣先と派遣元で責任の所在が曖昧になってしまい、派遣労働者が不利益を被る恐れもあります。
事業者ごとに料金設定やサービス内容が異なる
ドライバー派遣は事業者ごとに料金設定やサービス内容が異なるため注意しましょう。
たとえば、レストランや小売店、自動販売機へのルート配送業務に特化した事業者もあれば、送迎事業に特化している事業者のように提供するサービス内容は異なり、従業員の能力と料金が釣り合っていないなどのケースもあります。
ドライバー派遣の事業者を選ぶ際は、自社にとって必要なサービスを提供でき、価格と釣り合っている、あるいはおさえられているか検討してみると良いです。
車両は自社で用意する
ドライバー派遣は事業者にもよりますが、基本的にはドライバーを派遣するサービスのため、車両は自社で用意する傾向があります。
自社で車両を用意する場合、車両を用意する費用や維持費、事故に対する保険料などが必要です。また、事故が起きないようにメンテナンスをする義務もあるため、手間と時間がかかります。
なお、ドライバーと車両をセットで派遣してもらう場合は、上記のような費用や手間は事業者がおこなってくれますが、ドライバーだけを派遣してもらうケースよりも割高です。
ドライバー派遣を依頼する際は、車両も一緒に考えましょう。
ドライバー派遣を利用するメリット
ドライバー派遣を利用するメリットには、以下のようなものがあります。
- 採用にかかる手間や人件費を削減できる
- ドライバー人材を確保しやすい
採用にかかる手間や人件費を削減できる
ドライバー派遣を利用した場合、採用にかかる手間や人件費を削減できます。
自社で採用活動をおこなう場合、求人広告の作成や応募者の選定、面接などの工程が必要です。更に、採用後の教育や研修なども発生するため、自社採用では多くの手間や人件費などがかかります。
ドライバー派遣に依頼すれば、採用までの工程や採用後の教育などを派遣会社が代行するため、採用にかかる手間や人件費が削減され、本業に集中することが可能です。
ドライバー人材を確保しやすい
ドライバー派遣を利用した場合、短期間でドライバー人材を確保できることもメリットです。
自社でドライバー人材を採用する場合、募集から採用、研修までにある程度の時間がかかります。人手不足で募集をかけたにもかかわらず、採用までに長い期間を要することで、人手不足の状態が長く続いてしまう可能性があります。
しかし、ドライバー派遣を利用すれば、短期間で自社の希望要件を満たす人材を確保できます。31日以上であれば数ヵ月間のみといった短期間の利用にも対応しているため、繁忙期のみ利用して閑散期は人件費を削減することも可能です。
ドライバー派遣を利用するデメリット
ドライバー派遣を利用するデメリットには、以下のようなものがあります。
- 会社への帰属意識が高くない可能性がある
- 同じ場所で3年以上働いてもらうことはできない
会社への帰属意識が高くない可能性がある
ドライバー派遣を利用するデメリットは、会社への帰属意識が高くない可能性があることです。
派遣会社から派遣されるドライバーは社外の人間であるため、自社社員よりも帰属意識が低くなりがちです。帰属意識が低いとドライバーのモチベーションは下がり、パフォーマンスの効率も低下してしまうでしょう。
そのため、派遣されるドライバーの帰属意識の向上やモチベーションの向上が課題となります。
派遣会社によっては、ドライバーのモチベーション管理までおこなっている場合もあります。そのような派遣会社を選べば、帰属意識やモチベーションの低さといった問題を解消できるでしょう。
同じ場所で3年以上働いてもらうことはできない
ドライバー派遣を利用するデメリットとして、同じ場所で3年以上働いてもらえないこともあげられます。
ドライバー派遣は一般労働者派遣に該当します。一般労働者派遣の派遣期間は最長3年と定められており、3年を超える場合は別の企業、もしくは別部署へと派遣することが定められています。
原則として同じドライバーを3年以上派遣してもらうことはできないため、担当地域に慣れた頃に別の派遣ドライバーに引き継いでもらうことを検討する必要があります。
ドライバー派遣を利用した場合は、一定期間ごとに新しいドライバーを受け入れる必要があり、業務の連続性が損なわれる可能性があると覚えておきましょう。
ドライバー派遣を依頼するサービスの選び方
ドライバー派遣を依頼する場合、以下の点を意識してサービスを選ぶことがおすすめです。
- 派遣形態
- 対応エリア
派遣形態
ドライバー派遣サービスの派遣形態には、以下の3種類があります。
登録型派遣 | ・最長3年間、派遣先の企業で業務に従事する ・派遣形態の中でもっともメジャーな形態 |
紹介予定派遣 | ・派遣先の企業に直接雇用されることを前提に一定期間派遣社員として業務に従事する ・派遣期間は最大6ヵ月。 |
無期雇用派遣 | ・派遣社員は派遣会社と期限に定めのない雇用契約を結んでいる ・派遣先の企業で3年を超えても従事可能。 |
限られた期間のみ人材を確保したい場合は、登録型派遣がおすすめです。サービスを利用したい期間が3年を超えない場合は登録型派遣を選ぶと良いでしょう。
また、仕事ぶりを見たうえで後々正社員として雇用したい場合は、紹介予定派遣がおすすめです。
対応エリア
ドライバー派遣サービスによって、対応しているエリアは異なります。地方で利用したい場合、サービスによっては対応していないことがあります。そのため、サービスを選ぶ際は利用予定のエリアが対応エリアに含まれているかウェブサイトや問い合わせで確認しましょう。
ドライバー派遣の依頼におすすめのサービス4選
数ある人材派遣サービスの中から、ドライバー派遣におすすめのサービスを4つ紹介します。
- フルキャストポーター
- ランスタッド
- エクスプレス・エージェント
- エクセル・サービス
各派遣会社の特徴を紹介します。
フルキャストポーター
画像引用:フルキャストポーター
「フルキャストポーター」は、株式会社フルキャストポーターが提供するドライバー派遣専門サービスです。繁忙期や時節柄、緊急で人手が必要になった場合の利用に向いています。
フルキャストグループ全体の登録スタッフ数は全国で834万人を超えています。軽自動車による宅配業務から高度なスキルが必要な業務まで対応可能です。登録型派遣に加えて、紹介予定派遣も活用できるため、派遣社員の同意を得られれば、将来的に直接雇用もおこなえます。
派遣形態 | 登録型派遣、紹介予定派遣 |
---|---|
対応エリア | 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、東京都、神奈川県、千葉県 |
登録スタッフの数 | 834万人以上※ |
運営会社 | 株式会社フルキャストポーター |
公式サイト | https://www.fc-po.co.jp/ |
※㈱フルキャスト、㈱トップスポット、㈱フルキャストアドバンス、㈱ワークアンドスマイル、㈱フルキャストポーター㈱、フルキャストシニアワークス、㈱フルキャストグローバルの登録スタッフ数を単純合算
ランスタッド
画像引用:ランスタッド株式会社
「ランスタッド」は、ランスタッド株式会社が提供するドライバー派遣サービスです。利用期間は最短1ヵ月からであり、繁忙期のみの人員確保の方法としても活用できます。
ランスタッドではドライバーを雇い入れる際に、Web研修やCGシミュレーション研修などをおこなうことで、安全運転の意識を高めています。また、ドライバー全員の過去5年分の運転記録証明を取得しており、事故歴や違反歴を基に派遣する人材を選定している点も特徴です。
派遣形態 | 登録型派遣、紹介予定派遣、無期雇用派遣 |
---|---|
対応エリア | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、愛知県、静岡県、三重県、岐阜県 |
登録スタッフの数 | 94万人以上 |
運営会社 | ランスタッド株式会社 |
公式サイト | https://services.randstad.co.jp/specialty/driver |
エクスプレス・エージェント
画像引用:株式会社エクスプレス・エージェント
「エクスプレス・エージェント」は、株式会社エクスプレス・エージェントが提供するドライバー派遣専門サービスです。ドライバー専門の派遣会社として、創業してから10年以上の実績があります。
ピッキングや積み下ろしなど運転の付随業務を依頼可能です。基本的には1ヵ月以上の利用期間が必要であるものの、相談次第では利用期間を柔軟に対応してもらえる可能性があります。
派遣形態 | 登録型派遣、紹介予定派遣 |
---|---|
対応エリア | 東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、愛知県、静岡県、岐阜県、三重県、大阪府、兵庫県、京都府、滋賀県、奈良県、和歌山県 |
登録スタッフの数 | 約3万人 |
運営会社 | 株式会社エクスプレス・エージェント |
公式サイト | https://www.ex-agent.co.jp/ |
エクセル・サービス
画像引用:株式会社エクセル・サービス
「エクセル・サービス」は、株式会社エクセル・サービスが提供するドライバー派遣サービスです。創業してから35年の実績があります。
車両運行管理システムを導入して、運行管理者が巡回しているとき以外にも、派遣ドライバーの業務を見守っています。また、専任の教育担当者によって運転技能教育や接客教育がおこなわれていることから、満足のいくサービスの提供を受けられるでしょう。
派遣形態 | 登録型派遣、紹介予定派遣 |
---|---|
対応エリア | 公式サイト記載なし |
登録スタッフの数 | 公式サイト記載なし |
運営会社 | 株式会社エクセル・サービス |
公式サイト | https://www.excel-group.co.jp/ |
まとめ
ドライバー派遣サービスを利用すると、自社で求人広告を活用して採用活動をおこなった場合よりも短期間で人材を確保できます。広告費や採用担当者の人件費を削減できる点が魅力です。
そのため、ドライバー不足にお悩みの方はドライバー派遣サービスを利用してみると良いでしょう。
ただし、利用するサービス選びには注意が必要です。サービスによって品質は大きく異なるため、後悔しないためにも比較検討する必要があります。
また、ドライバー派遣ではドライバーの会社への帰属意識が低く、一定期間ごとに新しいドライバーに引き継いでもらうため業務の継続性が損なわれるなどのデメリットにも注意しましょう。
ぜひ本記事で説明した注意点や選び方・おすすめのサービスを参考にして、ドライバー派遣サービスを利用するか検討してください。
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