ドライバー派遣の料金相場は?トラックや運送業におすすめの派遣会社や選び方を解説
ドライバーの人員確保にあたり、人材派遣を受け入れることはできます。しかし気になるのは、派遣サービスの利用にかかる料金です。ドライバーには他の業種にはない料金の設定があり、依頼する前にしっかりと理解しておく必要があるでしょう。
この記事ではドライバー派遣の概要と料金体系、人材派遣会社の選び方とおすすめの会社について解説します。
本記事ではドライバー派遣の概要と料金体系、人材派遣会社の選び方とおすすめの会社について解説します。
目次
- 派遣ドライバーを利用するメリット
- 派遣ドライバーを利用するデメリット
- 派遣ドライバーの料金体系
- 派遣ドライバーの費用相場
- 繁忙期などの一時的なドライバー不足に対応できる
- 特殊なライセンスが必要な乗り物にも対応できる
- 契約期間の自由度が高い
- 直接雇用と比べて採用コストが削減できる
- ドライバー育成が不要
- 派遣ドライバーを利用するデメリット
- 派遣料が必要
- 人材を選考することはできない
- フルキャストポーター
- ドライバー派遣ドットコム
- ランスタッド
- 登録しているスタッフの数が多い
- 特殊なライセンスにも対応している
- 人材確保までのスピードが早い
- フォロー体制が充実している
ドライバーの派遣とは?
ドライバー派遣とは、人材派遣会社を経由して人材を確保する方法のことです。派遣以外の人材確保方法と比較すると、次のようになります。
派遣 | 契約社員 | 請負 | 正社員 | アルバイト・パート | |
---|---|---|---|---|---|
雇用形態 | 間接雇用 | 直接雇用 | 間接雇用 | 直接雇用 | 直接雇用 |
雇用主 | 派遣会社 | 企業 | 請負会社 | 企業 | 企業 |
契約先 | 派遣会社 | 個人 | 個人 | 個人 | 個人 |
給料 | 時給 | 時給 | 対価 | 月給 | 時給 |
契約期間 | 有期 | 有期 | 無期 | 無期 | 有期 |
派遣ドライバーは派遣会社とすでに契約を結んでいる状態で、派遣先企業とドライバーの間に雇用関係はありません。
急な人手不足や、繁忙期で大量の人員が必要になった場合などに、派遣ドライバーを依頼することができます。ドライバー業務以外でも、保有資格によっては特殊自動車の操縦で派遣してもらうことも可能です。
派遣ドライバーを利用するメリット
人材派遣会社を経由して派遣ドライバーを利用するメリットとして、次の5つがあります。
【派遣ドライバーを利用するメリット】
|
年末年始で荷物の量が増える時期や、引っ越しが増える時期なのにドライバーが不足するのは運輸業においてよくあることです。これらのタイミングで大量にドライバーを派遣してもらうことで、人員不足を解消できるでしょう。契約期間の自由度が高く、必要な人員を必要なタイミングで確保できます。
また特殊な免許が必要な乗り物の免許を持っているドライバーや、経験豊富でドライバー育成が不要というメリットもあります。
派遣ドライバーを利用するデメリット
一方で派遣ドライバーを利用するデメリットも存在しています。
【派遣ドライバーを利用するデメリット】
|
人材派遣会社から人を派遣してもらっている間は、人材派遣会社に対して派遣料を支払う必要があります。決して高くはないものの、目的もなくサービスを利用しているとかかる費用が高くなってしまうため注意が必要です。
また派遣を受け入れる前に事前の選考が禁止されています。紹介予定派遣は例外として認められていますが、通常の労働者派遣においては法律で禁止されています。
派遣ドライバーの料金体系・費用相場
派遣ドライバーを派遣してもらうのにいくらかかるのでしょうか。派遣会社によって設定されている料金体系は異なりますが、相場を知ることで派遣を活用するかどうか決められる企業もあります。派遣ドライバーの料金体系や費用相場について、詳しく見ていきます。
派遣ドライバーの料金体系
派遣ドライバーの料金体系は、派遣会社によってさまざまです。おもに以下の項目で料金が分けられているケースが多く、派遣を依頼する前に確認しておくとある程度料金のシミュレーションができるかもしれません。
【ドライバー派遣の料金を決める要素】
- 派遣会社独自の設定料金
- 走行距離
- 時間
- 車両の大きさ
- 特殊な免許が必要かどうか
- 早朝・深夜など
時間帯やスキル、労働時間によって料金は異なります。また車両の大きさによって必要な免許が異なるため、免許区分に応じてそれぞれ別料金が設定されているケースも珍しくありません。これらの項目があることを押さえ、予算立てに活用すると良いでしょう。
派遣ドライバーの費用相場
派遣ドライバーの料金相場は、以下のとおりとされています。前章で紹介したようにさまざまな要素により変動します。以下の金額を基本に、費用の概算をしてみると良いでしょう。
2時間 | 8時間 | 12時間 | |
---|---|---|---|
普通車・小型トラック | 10,000円 | 33,000円 | 43,000円 |
大型トラック | 14,000円 | 37,000円 | 47,000円 |
実際には、派遣会社のウェブサイトに掲載されていることは少なく、応相談としているケースが多いことがほとんどです。そのため、ドライバーを依頼する派遣会社を決める場合、条件を提示した上で複数社に見積もりをとった方が良いでしょう。上記はあくまでも参考金額として覚えておく程度にしてください。
経験豊富なドライバーを派遣します。フルキャストホールディングスの、ドライバー(運転手)派遣サービスの特徴はこちら。
派遣ドライバーを利用するメリット
人材派遣会社を経由して派遣ドライバーを利用するメリットとして、次の5つがあります。
【派遣ドライバーを利用するメリット】
- 繁忙期などの一時的なドライバー不足に対応できる
- 特殊なライセンスが必要な乗り物にも対応できる
- 契約期間の自由度が高い
- 直接雇用と比べて採用コストが削減できる
- ドライバー育成が不要
それぞれ詳しく解説します。
繁忙期などの一時的なドライバー不足に対応できる
ビジネスでは繁忙期もあれば閑散期もあり、その都度必要な従業員の数が異なります。
自社で人材を採用した場合、繁忙期、閑散期に関係なく、一定の人件費がかかってしまうほか、繁忙期の忙しいときに従業員が不足することも十分に考えられます。
しかし、派遣ドライバーであれば必要なときに最適な人数を確保することが可能です。一時的なドライバー不足に対応できるだけでなく、人件費の削減にもつながるでしょう。
特殊なライセンスが必要な乗り物にも対応できる
ドライバー業といっても幅は広く、一般貨物や大型トラック、バスの運転手などさまざまです。また、業種によっては特殊な免許が必要になることもあります。
派遣ドライバーの登録者は、その業界に携わっていた方が多く、なかには特殊な免許が必要な乗り物に対応できる方もいるため、即戦力として活躍してもらえる可能性が高いでしょう。
契約期間の自由度が高い
派遣ドライバーは、契約期間の自由度が高いことも利用するメリットのひとつです。たとえば、運輸業であれば年末年始や引越しシーズンのみ派遣ドライバーを利用して、それ以外は自社の従業員だけで回すこともできます。
また、従業員がケガや病気などで長期間業務に携われないときに、その期間だけ働いてもらったり、季節的業務の依頼をしたりすることも可能です。
直接雇用と比べて採用コストが削減できる
自社で人材を採用するときは、募集からはじまり、書類選考、面接、採用、研修のように工数が多く、手間とコストがかかります。
派遣ドライバーであれば派遣会社が採用をおこなうため、本来自社でおこなう工数を大幅に削減可能です。また、募集にかかる広告費や研修費なども必要ないため、採用コストの削減にもつながるでしょう
ドライバー育成が不要
派遣ドライバーを利用するときに、自社が希望する人材の詳細を派遣会社の担当者に伝えておけば、条件にあった人材を紹介してもらえます。
自社と同業種で就業経験のある方を紹介してもらえば、一から教育することなく、即戦力として活躍してもらうこともできるため、ドライバー育成の手間やコストをかける必要がありません。
派遣ドライバーを利用するデメリット
一方で派遣ドライバーを利用するデメリットも存在しています。
【派遣ドライバーを利用するデメリット】
- 派遣料が必要
- 人材を選考することはできない
それぞれ解説します。
派遣料が必要
派遣会社から人材を派遣してもらっている間は、派遣会社に対して派遣料を支払わなければいけません。
派遣料は派遣会社によって異なり、同じサービスでも料金が大きく異なるケースもあるため、場合によってはコストに見合わない可能性もあります。
派遣ドライバーは無料で利用できるわけではないため、自社の業態にあっている派遣会社かをよく確認しておきましょう。
人材を選考することはできない
派遣ドライバーは、派遣会社と労働者間で契約を結ぶため、受け入れ企業が直接人材を選ぶことができません。
派遣会社の担当者に希望する人材の条件を伝えることはできますが、必ずしも自社にあった人材が派遣されるとは限らないです。
仮に、派遣された人材が自社にあわなくても、契約期間中は働いてもらわなければいけないため、派遣ドライバーを利用するときは、派遣会社の担当者としっかり相談するようにしましょう。
ドライバー派遣におすすめの派遣会社
ドライバー派遣におすすめの派遣会社を3社紹介します。それぞれ特徴が異なるため、じっくり検討してみると良いでしょう。
- フルキャストポーター
- ドライバー派遣ドットコム
- ランスタッド
フルキャストポーター
引用:フルキャストポーター
フルキャストポーターは、株式会社フルキャストホールディングスの子会社でありドライバー派遣に特化した人材派遣サービスです。対応ライセンスに関して公式ウェブサイトには公開しておりませんが、幅広い業務に対応ができるドライバーが多く在籍しています。
臨時の業務や季節業務への対応も可能で、景気変動に応じた柔軟な対応もおこなっております。経験豊富なドライバーが数多く在籍しており、さまざまな事業で活躍することでしょう。
登録者数 | 非公開 |
対応地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬 |
対応しているライセンス | 非公開 |
フォロー体制の例 | 非公開 |
HP | https://www.fc-po.co.jp/ |
【こんな企業におすすめ!】
幅広いスキルを持ったドライバーの中から最適な人材を派遣してほしい企業
ドライバー派遣ドットコム
引用:ドライバー派遣ドットコム
ドライバー派遣ドットコムは、関東や関西、東海地方で展開しているドライバー派遣サービスです。物流業界に必要なスキルを備えた人材を派遣することに長けており、業種を問わず幅広い人材が登録しています。
また、紹介予定派遣や正社員採用にも強みを持っており、自社でドライバーを抱えたいという企業にでも相談しやすいサービスです。
人材派遣を依頼したい場合は、電話もしくはメールで問い合わせましょう。
登録者数 | 非公開 |
対応地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、静岡、愛知、岐阜、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山 |
対応しているライセンス | 非公開 |
フォロー体制の例 | 非公開 |
HP | https://www.driver-haken.com/ |
【こんな企業におすすめ!】
紹介予定派遣や正社員採用を検討している企業
ランスタッド
引用:ランスタッド
ランスタッドは、全国で展開している人材派遣サービスです。総合的に人材派遣で活用できる人材派遣会社で、ドライバー派遣サービスもおこなっています。
ドライバー業務以外にも付随する仕事がある場合に、ランスタッドひとつで解決できる守備範囲の広さが魅力です。
登録者数 | 非公開 |
対応地域 | 非公開 |
対応しているライセンス | 非公開 |
フォロー体制の例 | 非公開 |
HP | https://services.randstad.co.jp/ |
【こんな企業におすすめ!】
ドライバー以外にも付随する人材を採用したい企業
ドライバー向け人材派遣会社の選び方のポイント
ドライバーを派遣する人材派遣サービスを展開している人材派遣会社は、非常に多く存在しています。その中でも自社に適切な人材派遣会社を選ぶには、以下のポイントに注目するようにしましょう。
【ドライバーを採用したい企業向け人材派遣会社の選び方】
- 登録しているスタッフの数が多い
- 特殊なライセンスにも対応している
- 人材確保までのスピードがはやい
- フォロー体制が充実している
登録しているスタッフの数が多い
登録しているスタッフ数を確認するようにしましょう。人数が多いとそれだけたくさんの派遣社員に自社の仕事をアピールできます。母数が多いため、必然的に興味を持ってもらえる人数も増えるでしょう。なかには特殊なライセンスを有したドライバーも登録している可能性があるため、登録人数が多い人材派遣会社に依頼してみると良いかもしれません。
特殊なライセンスにも対応している
ドライバーが持つ特殊なライセンスとは、ショベルカーやトラクターなどの特殊車両を運転するための運転免許です。フォークリフトやクレーンなど、運送業務に付随する資格を持っているドライバーの派遣に対応している人材派遣会社も存在しています。これらの特殊なライセンスを持っている人材が欲しい場合には、活用を検討してみる価値はあるでしょう。
人材確保までのスピードが早い
人材確保までのスピードが早いと、急な欠員や繁忙期に大量の人員が必要な場合に非常に助かるでしょう。人材派遣会社によっては、依頼した翌日に人員手配ができる場合もあるため、急ぎで人員を手配したい場合はこのポイントを重視してみると良いかもしれません。
フォロー体制が充実している
安全運転に関する講習や、交通事故にまつわる研修など、フォロー体制が充実している人材派遣会社に依頼するのもひとつの方法です。フォロー体制が充実していると自社での研修をある程度省くことができるため、即戦力として派遣社員を受け入れることができます。
以下の記事では、ドライバー派遣を利用する際の注意点を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
ドライバー派遣の料金は人材派遣会社によって異なるため、依頼先の候補がある程度決まったら、一度お問い合わせをされることをおすすめします。業務内容によって料金は変わるため、どのようなシチュエーションでどんな業務をしてもらう予定なのか、きちんと整理した上でお問い合わせするようにしてください。料金を比較した上で、どこの人材派遣会社に依頼するかを選択することをおすすめします。
人材をお探しの企業様はこちら
1990年の設立以来、
業界をリードする実力をぜひご活用ください。
企業のご担当者専用ダイヤル