フォークリフト人材を派遣会社に依頼するメリット|おすすめの派遣会社と選び方を解説
運送や倉庫での業務には、フォークリフト免許を持つ人材が必要になることがあります。繁忙期などで人材が不足しているのであれば、派遣を活用して有資格者を確保するのがおすすめです。
ただし、派遣社員の安全確保は派遣先企業がおこなう必要があるため、人材派遣を受ける場合は注意すべきポイントを知っておきましょう。
この記事では、フォークリフトを扱える人材を派遣会社で集めるメリットとデメリット、注意点、依頼する際の派遣会社の選び方を解説します。
目次
- 経験豊富なドライバーを手配できる
- 採用・雇用コストを削減できる
- 派遣料が必要
- 人材を面接で選ぶことはできない
- 派遣形態
- 登録しているスタッフの数
- 人材確保までのスピード
- フルキャストポーター
- 関東サービス
- ランスタッド
フォークリフト人材を派遣会社に依頼するメリット
フォークリフト人材を派遣会社に依頼するメリットは以下のとおりです。
【フォークリフト人材を派遣会社に依頼する使うメリット】
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それぞれどのような内容なのか、詳しく見ていきましょう。
経験豊富なドライバーを手配できる
最大のメリットといえるのが、経験豊富なドライバーを手配できる点です。自社採用でも雇用できないわけではありませんが、派遣会社には多くの人材が登録されており、経験もさまざまです。なかにはいろいろな派遣業務でフォークリフトを運転したことがある人材もおり、経験豊富なドライバーを手配できる可能性もあります。
また企業は派遣会社と契約することになるため、研修は派遣会社側でおこなっていることもあります。実施していない派遣会社もありますが、研修を実施している派遣会社に依頼することで、自社の教育コストを削減することができます。
採用・雇用コストを削減できる
採用や雇用のコストを削減できる点も、派遣会社に依頼するメリットのひとつです。採用・雇用コストとは、1人の人材を直接雇用するための募集から採用までにかかる費用の総額を指します。
自社で行えば全額負担しなければなりませんが、人材を集めるのは派遣会社の仕事です。派遣を希望する企業は派遣会社と契約を結ぶだけで、コストをかけずに人材が確保できます。
フォークリフト人材を派遣会社に依頼するデメリット
メリットの多い派遣会社での人材確保ですが、押さえておくべきデメリットも存在します。具体的には以下の2点です。
【フォークリフト人材を派遣会社に依頼するデメリット】
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派遣料が必要
フォークリフト人材に限らず、人材を派遣会社に依頼すると派遣料が発生します。直接雇用をする場合には発生しないコストであり、人材派遣を受けている間は必ず発生するコストです。しかしトータルコストを考えると、派遣の方がコストをおさえることができます。
期間や重要度にもよりますが、それほど重要性が高くなく頻繁に需要が高まらないのであれば、直接雇用より派遣を活用した方が良いでしょう。
人材を面接で選ぶことはできない
派遣先企業は、派遣労働者を受け入れる前に人材を面接することができません。選考も同じく禁止されています。例外として紹介予定派遣がありますが、基本的には事前の面接や選考はできないと覚えておきましょう。
できるだけ希望に沿った人材を獲得するためには、人材派遣会社との打ち合わせの段階で細かく要望や条件を伝えておくことです。必要事項や要望を伝えておくと、人材派遣会社側がそれにマッチした人材を選びやすくなります。結果として派遣開始後のミスマッチが防げるのです。
フォークリフトを派遣社員に任せる際の注意点
厚生労働省が公表している「派遣労働者の安全・健康のために」によると、フォークリフト作業や倉庫内での作業では労働災害が多く発生しているため、作業の安全確保が重要です※。
そのため、派遣社員にフォークリフト作業を任せるときは、次のポイントに注意しましょう。
ポイント | 概要 |
作業計画の作成と周知 | 作業場所の広さや地形、機械の種類、能力、荷物の種類、形状などを考えて適切な作業計画を定め、周知する |
作業指揮者の選任 | 作業指揮者を定めて、作業計画に基づいて荷役作業をおこなわせる |
就業制限 | フォークリフト作業技能講習を修了した者でなければ、フォークリフト作業に従事させてはいけない |
職場巡視の実施 | 作業中に不安全な行動はないか、安全管理者は定期的に確認する必要がある |
点検・定期自主検査の実施 | フォークリフトに対して作業開始前点検や定期自主検査(月次、年次)を実施する
1年以内ごとにおこなう定期自主検査(年次)は特定自主検査と呼ばれ、資格を持つ者がおこなう |
接触の防止 | フォークリフトや荷物と接触する危険のある箇所への立ち入りを禁止する |
安全教育の実施 | フォークリフトを操作する人物に対して、定期的に安全教育を実施する |
リスクアセスメント等の実施 | フォークリフトに関係する作業の危険性を事前に把握し、危険性のリスクを低減する安全衛生管理手法 |
現場に関わる安全衛生管理は、原則として派遣先企業がおこないます。
そのため、派遣先企業には安全衛生管理体制を設置し、表の安全確保だけでなく、派遣社員に対する健康確保や安全衛生教育、労働災害発生時の対応なども考えましょう。
出典:厚生労働省「派遣労働者の安全・健康のために」
フォークリフト人材向け派遣会社の選び方
フォークリフト人材を依頼する派遣会社の選び方はいくつかありますが、とくに重視したいポイントは以下の3つです。
- 派遣形態
- 登録しているスタッフの数
- 人材確保までのスピード
なぜそれが重要なのかを、詳しく解説します。
派遣形態
まずひとつ目に、人材派遣会社の派遣形態 がどのようになっているのかで選ぶことです。派遣とひと口でいっても、次の3つのタイプに大別されます。
- 有期雇用派遣:最長3年の期限付きで派遣先企業に就業する形態
- 無期雇用派遣:雇用期間が決まっていない派遣形態
- 紹介予定雇用派遣:雇用期間終了後、直接雇用を前提とした派遣形態
比較的短期で良いのであれば有期雇用派遣、期限は決まっていないが派遣で長期的に人材をまかないたい場合は無期雇用派遣をおこなっている人材派遣会社を選びましょう。また、いずれは派遣社員を直接雇用に切り替えたいという場合は、紹介予定派遣に対応している派遣会社を選ぶようにしてください。
登録しているスタッフの数
登録スタッフ数が多い派遣会社を選ぶのも大切なポイントです。登録スタッフ数が多いと、それだけ多くの人に情報が共有されることになり、人材を雇用できる確率が高くなります。とくに繁忙期などの人手が不足しがちなタイミングでも、比較的容易に人材の確保ができるかもしれません。
人材確保までのスピード
人材確保までのスピードも重視しましょう。フォークリフト人材の場合、傾向として、納品物の出荷数の増加に応じて人材が必要になることが多いです。大量の納品物を一気に捌くためには、短期間で多くのフォークリフト人材が必要です。そのため、依頼から人材確保までのスピードが速い人材派遣会社の方が、自社の業務を停滞させずに進められる可能性が高くなります。
フォークリフトにおすすめの派遣会社3選
フォークリフト人材を募集するにあたって、とくにおすすめの派遣会社を3社紹介します。フォークリフトだけではなく、ドライバーのスキルを持っている派遣労働者もいるため、どのレベルまでを求めるかによって依頼する派遣会社を選びましょう。
フルキャストポーター
引用:フルキャストポーター
フルキャストポーターは、株式会社フルキャストホールディングスの子会社であり、運送や物流に強みを持っています。フォークリフトの操作資格を持つ登録スタッフも少なくなく、即戦力として活用できるでしょう。
基本はドライバーの資格を持った人材が多く在籍しており、ドライバー業務拡大のためにフォークリフトの資格を持っている人材も少なくありません。ドライバーとフォークリフトの有資格者を同時に獲得できるのがフルキャストポーターの魅力です。
登録者数 | 非公開 |
---|---|
対応地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬 |
派遣形態 | 有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣 |
フォロー体制 | 非公開 |
HP | https://www.fc-po.co.jp/ |
関東サービス
引用:関東サービス
関東サービスは、その名のとおり関東地方に強みを持つ人材派遣会社です。専門にフォークリフトオペレーターの枠を用意しており、男性だけではなく女性も在籍しています。未経験者から経験豊富なベテランまで在籍しているのもポイントです。
他にも検品や引っ越しなど、物流や運送に関わる業種に強みを持っているため、安心して人材のあっ旋を任せられるでしょう。
登録者数 | 非公開 |
---|---|
対応地域 | 東京、神奈川、千葉、茨城、栃木、群馬、大阪、三重 |
派遣形態 | 有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣 |
フォロー体制 |
|
HP | https://www.kantou.co.jp/ |
ランスタッド
引用:ランスタッド
ランスタッドは、ドライバーや倉庫・物流系人材などに対応している人材派遣サービスです。ドライバー派遣に特化したサービスのなかには、フォークリフトの運転資格を持つ人材も存在しています。
また、軽作業などドライバー業務以外にも付随する仕事もランスタッドで解決できるでしょう。対応エリアが非公開であるため、契約前に必ず問い合わせするようにしてください。
登録者数 | 非公開 |
---|---|
対応地域 | 非公開 |
派遣形態 | 有期雇用派遣、無期雇用派遣、紹介予定派遣 |
フォロー体制 | 非公開 |
HP | https://www.randstad.co.jp/ |
まとめ
フォークリフト免許の取得そのものは決して難しいものではありません。しかし免許を取得しているからといって、すぐに実戦投入できるわけではないのも事実です。人材派遣を活用すれば、経験豊富なフォークリフト人材をいち早く確保できるでしょう。
柔軟かつ迅速にフォークリフト人材を集めたいと考えているのであれば、まずは人材派遣会社に相談してみてください。
なお、派遣社員の現場における安全確保や健康確保は派遣先企業がおこなうことです。フォークリフト作業は労働事故のリスクが高い作業のため、人材派遣を受ける際は注意すべきポイントを確認して、安全確保に取り組むと良いです。
物流業界が抱える課題や対応策について知りたい方は、次の記事をご覧ください。
「物流業界が抱える課題は?現状や企業でできる対応策についても説明」
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