日々紹介のバイトとは?おすすめの人材会社や日雇派遣との違い
2012年の法改正で日雇派遣が原則禁止になりましたが、それに代わる新しい採用方法として注目されているのが「日々紹介」です。
日雇派遣の禁止によって、企業の人材確保の手段は一時的に狭められていましたが、日々紹介が生まれたことで日雇派遣と同じように人材を確保できるようになりました。
「日々紹介という言葉を初めて聞いた」という方もいるかもしれません。この記事では、日々紹介と日雇派遣の違い、日々紹介の特徴とメリット・デメリットを解説するとともに、おすすめの日々紹介サービス5選をご紹介していきます。
目次
- 人材紹介と人材派遣の違い
- 日々紹介システムの仕組み
- フルキャスト
- バイトレ
- ワーカーズプロ
- SBSスタッフ
- サンレディース
- 契約形態
- 採用できる人材の条件
日々紹介のバイトとは
日々紹介とは、1日単位 でのパート・アルバイトの人材紹介のことです。
人材を雇用したい企業は、日々紹介サービスを提供する企業(人材紹介企業など) から人材の紹介を受け、直接雇用する形になります。
直接雇用なので、業務の指示や給与の支払いは全て雇用企業によって行われます。また人材の紹介を受けた企業は、サービス利用料として手数料を紹介会社に支払います。
人材紹介と人材派遣の違い
人材紹介と人材派遣は似たような言葉ですが、実際は大きな違いがあります。
・雇用形態の違い
人材紹介では企業がスタッフを直接雇用するのに対し、人材派遣は派遣会社とスタッフが雇用契約を結びます。人材紹介の場合、企業がスタッフを直接雇用し、給与の支払いだけでなく、就業規則も雇用企業のものが適用されます。人材派遣の場合、派遣会社がスタッフを雇用し、給与は派遣会社から支払われ、就業規則も派遣会社のものが適用されます。
・サービスの違い
人材紹介は、求人企業の採用基準に適した「人材」を紹介するサービスです。一方で人材派遣は、派遣先企業の「業務内容」に適した人材を派遣するサービスです。
・料金の違い
人材紹介は、適切な人材を企業に紹介するサービスです。人材を紹介し、採用が決定した時点でサービスは終了し、紹介手数料が支払われます。それ以外のコストはサービス利用側に発生しません。採用が成立しなければ、コストはゼロになります。
これに対し人材派遣は、派遣先企業の業務が続くかぎり派遣スタッフも継続的に働くことになるので、その期間中は派遣料金が発生します。
日々紹介システムの仕組み
日々紹介サービスは、1日単位で求職者と求人企業のマッチングを行います。求人企業が 人材紹介企業(日々紹介サービスを行う企業)に依頼を出し、採用要件に合う人材を紹介してもらいます。
流れとしては以下のようになります。
1.紹介サービスを利用し、求人を出す
2.就業前日までに人材が紹介される
3.就業当日に労働条件通知書を発行する
4.業務の実施
5.人材に直接給与を支払う
日々紹介の求人におすすめの会社5選
国内には日々紹介サービスを実施する会社が多数あり、規模やシステムなどの面でさまざまな違いがあります。この記事では、日々紹介に対応しているおすすめの人材紹介会社を5つご紹介します。
フルキャスト
引用:フルキャスト
フルキャストは、グループ会社を含めて国内最大級のスタッフ登録者数( )を誇る人材会社です。短期・単発アルバイト、日払い・日雇いバイトを多く扱っており、豊富な人材のなかから企業にマッチした人材を紹介してもらうことができます。全国の都道府県・市町村のエリアに求人を出すことができ、少人数のみならず大人数の求人でもスピーディーかつ精確にマッチングしてもらえます。
・おすすめの理由①
フルキャストの大きな特徴は、1日単位の求人に強いということです。最短前日で依頼することができ、人材のスキルや1日ごとの業務量にマッチした人材を確保できます。
・おすすめの理由②
フルキャストでは、依頼企業に代わって雇用管理(給与計算・給与支払いなど)を代行するサービスを実施しています。この代行サービスを利用することで、直接雇用で生じる負担をすべて軽減できます。
派遣形態 | 短期・単発アルバイト・日払い・日雇い |
---|---|
対応エリア | 全国 |
登録スタッフ数 | 777万人以上 |
バイトレ
引用:バイトレ
バイトレは、短期・単発の求人をメインとした人材 会社です。企業名から分かるように、主にアルバイト紹介サービスを展開しており、短期的な人材確保のサポートをしてくれます。バイトレの良さは、企業のニーズに合わせたトータルなサポートを行っているということです。
単なる人材紹介だけでなく、運用体制の構築も含めた利用が可能です。また紹介・派遣・請負など幅広い形態でサポートが受けられます。
・おすすめの理由①
バイトレはスピード重視のマッチングを実施しています。社内で運用されているシステムでは、求職者と企業のニーズに沿った自動マッチング機能が備わっており、よりスピーディーな人材獲得が実現可能です。
・おすすめの理由②
派遣会社を利用したけど、「紹介されたスタッフのマナーや態度が悪かった」といったことはよく起こります。バイトレでは、企業が安心して人材を獲得するために「モバイルサイトを活用した就業条件明示書発行」「スタッフの安全・マナーに関する冊子配布」などを実施しています。
派遣形態 | アルバイト |
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対応エリア | 東北・関東・東海・関西・九州 |
登録スタッフ数 | 情報なし |
ワーカーズプロ
引用:ワーカーズプロ
ワーカーズプロは、短期・単発・中期・長期と幅広い求人に対応している派遣会社です。即時雇用できる日々紹介サービス、シフト制の求人ができる「シフトワーカーズ」、主婦限定の「しゅふワーカーズ」など、採用条件に合わせたさまざまなサービスが利用できます。
・おすすめの理由①
ワーカーズプロの日々紹介では、「人材紹介」「雇用管理システム」「給与前払いシステム」が統合されたサービスが提供されています。雇用管理システムでは、労務管理・給与情報管理・法定書類発行などに対応しており、企業の負担を軽減できます。
・おすすめの理由②
ワーカーズプロは人材サービスのラインアップが豊富です。日々紹介、中長期アルバイトの人材紹介、主婦限定の人材紹介、特定のスキルを持った人材紹介など、企業のニーズに合わせた幅広いマッチングが可能です。
派遣形態 | アルバイト |
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対応エリア | 全国 |
登録スタッフ数 | 36万人 |
SBSスタッフ
引用:SBSスタッフ
SBSスタッフは、物流系の求人に強い人材 会社です。物流系の軽作業というと、仕分け・梱包・検品・シール貼り・ピッキングなどがあります。近年物流系の人材不足が顕著であるため、SBSスタッフは物流系企業にとって力強い味方となりえるサービス会社といえます。
・おすすめの理由①
SBSスタッフは大手都市銀行と提携しており、スタッフに対する当日の給与を即日振り込むことができます。この点は他の人材 企業と差別化されており、動員力が強いのが特徴です。
・おすすめの理由②
人材選定は専門のキャリアコンサルタントによって行われるため、企業のニーズに合ったミスマッチのない人材紹介をしてくれます。またスタッフは1名から大人数まで対応しています。
派遣形態 | パート・アルバイト |
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対応エリア | 茨城・埼玉・千葉・東京・神奈川・大阪・兵庫 |
登録スタッフ数 | 50,000人 |
サンレディース
引用:サンレディース
サンレディースは、週1日や即日勤務の求人に強い人材 会社です。短期だけでなく、長期の勤務にも対応しています。業種は物流系の軽作業、事務、接客、販売、引越、清掃などさまざまです。大学生、主婦、フリーター、さらに高校生(16歳以上)まで幅広い人材が登録しています。
・おすすめの理由①
サンレディースの日々紹介は、1日3時間からの短期人材に対応しています。「急遽数時間だけ人材を補給したい」といった場合の人材確保に有効です。
・おすすめの理由②
サンレディースでは、直接雇用で煩雑になりがちな給与計算を代行してくれます。多種多様な業種、また業務フローに合わせて企業ごとにオーダーメイドな給与計算をしてくれるのが強みです。
派遣形態 | アルバイト |
---|---|
対応エリア | 関東・中部・関西・中国・九州 |
登録スタッフ数 | 30,000人 |
日々紹介と日雇派遣の違い
日々紹介と日雇派遣は似たような言葉ですが、契約形態や人材の条件などで違いがあります。日々紹介と日雇派遣の違いについて説明します。
契約形態
日々紹介の契約形態は「紹介」、日雇派遣の契約形態は「派遣」となります。1日単位で働くという点では同じですが、日々紹介は「紹介会社から紹介された人材を企業が直接雇用する」、日雇派遣は「派遣会社が雇用契約している人材を派遣社員として受け入れる」という違いがあります。
日々紹介の雇用主は「人材を紹介された企業」、日雇派遣の雇用主は「派遣会社」ということになります。給与の支払いや源泉徴収票の発行も、これに準じます。日々紹介は紹介先企業、日雇派遣は派遣会社が支払い・発行を行います。
採用できる人材の条件
日雇派遣とは、「派遣で30日以内の労働契約を結ぶこと」です。しかし法改正により、2012年10月以降この日雇派遣は原則禁止となりました。法改正の理由はさまざまですが、大まかには「日雇派遣のような細切れの労働形態は職の安定という点から好ましくない」という判断がその背景にあるようです。しかしこの法改正によって、職を得られなくなった人が多く生まれたのも事実です。
日雇派遣は原則禁止ですが、日々紹介は企業が人材を直接雇用する形なので法令違反にはなりません。つまり日雇派遣で対応できなくなった1日のみ・短期・単発などの仕事は、日々紹介という形で雇えるようになったのです。
日々紹介のメリット
企業が日々紹介で人材を募集するメリットには、以下のようなものがあります。
・大量の人材を採用できる
日雇派遣と違い、採用対象者 に制限がないため、企業の目的やニーズに合わせて少人数また大人数で人材を採用できます。
・派遣に比べて消費税の軽減効果が見込める
人材派遣の場合、人材派遣料金(人材の給与と派遣会社の利益)に消費税がかかります。一方日々紹介の場合、紹介を受けた企業が支払う手数料にのみ消費税がかかるので、消費税の負担を軽減できます。
日々紹介のデメリット
企業が日々紹介で人材を募集する場合、いくつかデメリットもあります。
・採用したアルバイトの給与計算、振込などの業務が発生する
日々紹介の場合、紹介された人材を企業が直接雇用する形になるので、給与計算や振込などの事務業務が発生します。
・労働条件通知書など労務まわりの手続きや管理が発生する
労働条件通知書や雇用契約書など、労務に関わる書類の手続き・管理が発生します。人材紹介業者によっては、事務業務を代行してくれるケースもあります。
まとめ
日々紹介は企業のニーズに合った人材を、必要なときに必要数確保できるサービスです。一方で、日雇派遣とは異なり直接雇用という形になるので、給与計算や人材の労務管理などは自社で行う必要があります。日々紹介のメリットとデメリットの両方を踏まえた上で、利用するサービスを慎重に検討しましょう。
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