人材紹介会社とは？依頼するメリットやデメリット、おすすめの人材紹介会社10選もご紹介。

人材紹介会社とは

人材紹介会社とは、働き手を探している企業に対し転職を希望する個人をマッチングする会社のことです。人材紹介サービスとも呼ばれ、おもに転職希望者に向けてサービスが展開されています。

企業は自社が必要としている人材をマッチングしてもらう目的で利用しており、自社で求人を出すよりも費用対効果が高いことから人材採用の選択肢のひとつとして重宝されている状態です。

マッチングは求職者が応募をする方法と、企業が求職者にダイレクトメッセージを送る方式の2種類があります。基本的には前者が多いものの、登録している求職者の層によっては後者を採用している人材紹介会社もあります。

人材紹介会社以外の人材募集の方法を詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

「人材募集の方法１３選！自社に合った募集方法を見極める方法や成功のコツを紹介」

企業が人材紹介会社に依頼するメリット

企業が人材紹介会社に依頼するメリットは以下のとおりです。

• 転職市場の最新の状況を調べられる
• 選考方法のアドバイスを受けられる
• 公募では採用できない人材を採用しやすい

人材紹介会社は転職市場の市場調査や分析を行っているため、最新の状況を把握している可能性が高いです。また、自社に合っている選考方法のアドバイスを受けられます。

そのため、人材紹介会社に依頼すれば、最新の状況から採用戦略や採用計画を立案でき、採用業務の手間を省けるなどのメリットが得られます。また、公募では採用できない人材が採用できる可能性があることも大きなメリットです。

企業が人材紹介会社に依頼するデメリット

企業が人材紹介会社に依頼するデメリットは以下のとおりです。

• 手数料により労働者を確保するコストが嵩む
• 採用のノウハウが蓄積されない

人材紹介会社によって金額は異なりますが、募集から採用までに手数料が発生します。手数料は採用した労働者へ支払う給料とは別のため、公募で採用した場合に比べて労働者を確保するためのコストが増える可能性が高いです。

また、人材紹介会社に人材募集を任せてしまうと、自社で採用したい場合のノウハウが蓄積されないデメリットもあります。

人材紹介会社の種類

人材紹介会社には、総合型と特化型と呼ばれる2つの種類が存在しています。それぞれどのように違うのか見ていきましょう。

総合型

総合型は、特定の職種・業種で求職者の登録を限定するものではなく、幅広いスキルや経験を持っている求職者が登録しているサービスです。一般的に大手といわれる人材紹介会社のほとんどは総合型であり、その母数を活かして多くのマッチングを成功させています。

ただし、総合型の中でもわずかに得意分野に差があることもあります。細かく見極めるのは大変ですが、ウェブサイトにあるマッチング実績を確認すれば、どの領域を得意としているか確認してみましょう。

特化型

特化型は、特定のスキルや経験を持っている人のみが登録できる人材紹介サービスです。わかりやすいものでいえばITエンジニアや看護師、管理部門経験者などです。総合型よりも専門性の高い人材を採用したい場合におすすめのタイプになります。

特化型の人材紹介会社は、総合型と比較するとあまり知名度の高い会社がない傾向にあります。しかしそのぶん、特定の領域に特化した人材が集まっているため、企業で必要な分野がはっきりしている場合は高い効果を発揮するでしょう。

総合型のおすすめ人材紹介会社5選

総合型のおすすめ人材紹介会社５選を紹介します。同じ総合型でも、会社によって少しずつ差があります。それぞれの特徴や強みを理解し、どこを利用するかを判断しましょう。

フルキャスト

画像出典：フルキャスト

フルキャストは、株式会社フルキャストが運営している人材紹介サービスです。

最大の強みは人材紹介だけではなく人材派遣にも対応している点です。相談の翌日には人材の紹介ができるほど機動力が高く、早急な人材補充を考えている企業はおすすめです。

リクルートエージェント

画像出典：リクルートエージェント

リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営している人材紹介サービスです。年間決定数は52,000人を超えており、高いマッチング率が魅力的です。

専門のアドバイザーが採用の支援を行ってくれるほか、求職者に直接アプローチできるオプションも用意されています。料金は完全成果報酬型であるため、初期費用が気になる企業も活用できるでしょう。

doda

画像出典：doda

doda（デューダ）は、パーソルキャリア株式会社が運営している人材紹介サービスです。テレビやインターネットでの広告で見たことがある人も多いかもしれません。

目的や人数に応じて選べるプランを設定しており、自社で実行してみたり採用方法を試したりできます。

パソナキャリア

画像出典：パソナキャリア

パソナキャリアは、株式会社パソナが運営している人材紹介サービスです。ウェブサイトにも書かれているとおりハイクラス転職に強みを持っており、幹部候補やプロジェクトマネージャーを探している企業におすすめのサービスです。

他にも業界専門チームもコンサルタントで結成しており、ニーズに合った専門性の高い人材の紹介も可能となっています。

マイナビエージェント

画像出典：マイナビエージェント

マイナビエージェントは、株式会社マイナビが運営している人材紹介サービスです。最大の特徴はマイナビグループ全体の採用リソースを活用できることで、マイナビエージェント以外に運営しているサービスと組み合わせた提案も可能です。

マイナビエージェントの登録者プロフィールをグラフ化したものも掲載。比較的若い人材が揃っているため、じっくり時間をかけて人材教育をしたい企業におすすめです。

特化型のおすすめ人材紹介会社5選

特化型のおすすめ人材紹介会社５選を５つ紹介します。本記事で紹介する以外にも特定の領域に特化した人材紹介会社があります。興味があればぜひ一度調べてみてください。

MS-Japan｜管理部門

画像出典：MS-Japan

MS-Japanは、株式会社MS-Japanが運営している人材紹介会社です。バックオフィス業務や士業に特化しており、とくに管理部門での実績があります。

採用実績も豊富で、ポテンシャルの高い人材採用に適しているのが特徴です。

ナース人材バンク｜看護師

画像出典：ナース人材バンク

ナース人材バンクは、株式会社エス・エム・エスが運営している特化型人材紹介サービスです。おもに看護師に特化しており、続いて保育士・准看護師の順に登録者が多くなっています。

2005年からサービスを開始しており、ナース人材バンク以外にもさまざまなサポート体制が整っています。新規でクリニックを開業するなど、看護師が必要な場合は是非検討してみましょう。

ディンプル｜接客・販売

画像出典：ディンプル

ディンプルは、株式会社ディンプルが運営している人材紹介サービスです。接客と販売に強みを持っているのはもちろん、女性のキャリア育成に非常に強みを持っている紹介サービスとなっています。

人材派遣やアルバイトも対応可能な他、接客や販売に関するセミナーや研修も実施。単なる人材紹介会社として活用するだけではなく、自社の困りごとを相談できる充実したサービスを展開しています。

ヴィゴール｜物流・製造

画像出典：ヴィゴール

ヴィゴールは、株式会社ヴィゴールが運営している人材紹介サービスです。物流と製造に強みを持ち、人材紹介の他アウトソーシングの依頼も可能です。地域が関東4都県と関西1箇所の5箇所のみですが、実績は豊富で大手外資系の物流センターの完全請負業の経験もあります。

スキルに応じた教育訓練制度も実施しており、ただ労働者を派遣するだけではない手厚さが伺えます。

PE-BANK｜エンジニア

画像出典：PE-BANK

PE-BANKは、株式会社PE-BANKが運営している人材紹介サービスです。登録には７つの厳しい基準をクリアしていなければならないという条件が付いています。これをプロ基準と呼んでおり、人材の質を担保しているのです。

おもにオープンWeb系の開発が強く、管理システムなどの開発が可能。取引企業も常時750社あるなど、エンジニアを探しているのであればまず間違いない人材紹介サービスといえるでしょう。

人材紹介会社の選び方

人材紹介会社の選び方のポイントは以下のとおりです。

• サービス内容を比較する
• 取引実績や評判などを確認する
• ニーズを理解しているか確認する

上記を順番に解説します。

サービス内容を比較する

人材紹介会社によって、種類やサービス内容などが異なります。

• 会社の種類
• 採用までのプロセスと平均的な期間
• 紹介手数料
• 支払方法
• 早期離職時の紹介手数料の返戻ルールなど

人材紹介会社は総合型と特化型の２種類にわかれています。幅広い人材から複数人を採用したい場合は総合型、特定の技能や知識を持った人材を探している場合は特化型などで判断すると良いでしょう。

あとは、採用までの期間や紹介手数料、支払方法などを比較して、自社に合った人材紹介会社を選びます。

取引実績や評判などを確認する

過去の紹介実績から選択するのも方法のひとつです。人材紹介会社によっては公開していない場合もありますが、次の実績を比較してみましょう。

• 職業紹介事業の許可
• 取引実績や評判
• 採用した人材の定着率など

また、数字だけを比較せず、人材紹介会社に人材紹介された企業や労働者の事例も参考にしてみると良いです。

ニーズを理解しているか確認する

利用したい企業によって、求める労働者のニーズは異なります。そのため、人材紹介会社の担当者が人材の要件を理解し、密に連絡を取ってくれるかなどをチェックしましょう。

また、自社にとって理想的な人材はどのような人かを明確にしてから人材紹介会社を選ぶと失敗するリスクが少ない。

１００%失敗しないわけではありませんが、失敗の可能性を下げるという意味では上記の３点は大事な基準や対策となります。きちんと調べたうえで、利用する人材派遣会社を選びましょう。

まとめ

人材紹介会社には複数の種類があり、特化型はもとより総合型にも特徴があります。

複数ある人材紹介会社からひとつを選ぶのは大変ですが、人材採用でミスマッチを起こさないためにも、サービス内容や取引実績などを比較して、時間をかけて検討しましょう。