おすすめの人材派遣サービスの比較5選|選び方や伝えるべき項目を解説
人材派遣サービスを利用しようと思っても、人材派遣会社の数が多く、なかなかひとつに絞り切れない企業も少なくありません。人材派遣会社にはそれぞれ特徴があり、細かな比較ポイントがあります。自社に適した派遣会社のサービスを利用すれば、理想の人材に出会える確立は高くなるでしょう。
本記事では人材派遣サービスの概要と比較ポイント、おすすめの人材派遣会社を5つ紹介します。
目次
- 派遣形態
- 登録型派遣
- 紹介予定派遣
- 無期雇用派遣
- 得意分野
- 対応エリア
- スタッフ
- フルキャスト
- Adecco
- PASONA
- リクルートスタッフィング
- マンパワーグループ
人材派遣サービスとは
人材派遣サービスとは、人材派遣会社が派遣先の希望に適う人材を自社の登録スタッフから人選し、雇用した上で派遣先に派遣するサービスのことを言います。人材派遣会社は近年増えており、それぞれに違った強みがあるのが特徴です。
人材派遣会社に登録しているスタッフは特定のスキルや専門性を持っていることもあり、派遣先企業が即戦力を求めて利用するケースもあります。また、何かしらの事情で欠員が出た場合などに利用するケースも見られます。
人材派遣サービスを活用してもらうために、各社さまざまな施策を打ち出してスタッフと利用企業を増やそうとしている状態です。強みや特徴を理解しておかなければ、人材派遣サービスを活用してもうまく機能しない可能性もあるため慎重に検討しましょう。
人材派遣サービスの比較ポイント
人材派遣サービスを比較するには、以下の4点を意識するといいでしょう。
- 派遣形態
- 得意分野
- 対応エリア
- スタッフ
それぞれ詳しく解説します。
派遣形態
派遣形態には、以下の3種類があります。
自社で派遣社員を受け入れる目的は何かを明確にして人材派遣会社を探しましょう。
登録型派遣
一般型と言われる派遣形態。雇用期間は事業所単位で最大3年と法律で決まっており、原則延長はできない。ただし所定の手続きを踏めば最大3年の契約延長が可能。
紹介予定派遣
派遣先企業への直接雇用を前提とした派遣形態。派遣期間は最長6ヶ月であり、派遣期間中の雇用契約は一般型と同じ。直接雇用を前提とした労働者派遣であるため、6ヶ月で人材の適性を判断しなければならない。直接雇用になった場合は人材派遣会社に紹介手数料を支払う。
無期雇用派遣
常用派遣と呼ばれる形態の派遣。派遣先との派遣契約が終了しても、派遣会社と派遣労働者の雇用関係(契約)は継続します。専門性の高い人材を派遣で受け入れる場合によく採用される。
得意分野
人材派遣会社によって得意としている分野が異なります。専門的な業務を扱う企業であれば、スキルや経験のある人材を確保するには、特定の分野に特化した人材派遣会社を利用するとよいでしょう。
また、得意分野を持っている人材派遣会社はその業界に特化したアドバイスや提案ができる可能性も高くなります。特に専門性の高い人材を探しているのであれば、得意分野を持つ人材派遣会社を探しましょう。
対応エリア
人材派遣会社の対応エリアも重視しましょう。例えば全国展開している企業が人材派遣サービスを利用する場合、関東エリアのみ対応している人材派遣会社と契約すると、関西圏で人材確保が必要になった場合には別の人材派遣会社と新たに契約しなくてはいけません。
労働者派遣の利用を検討している事業所のあるエリアに対応しているかどうかを考慮して、人材派遣会社を選びましょう。
スタッフ
人材派遣会社によって、登録しているスタッフの人数が異なります。登録スタッフの数が多いほど、派遣会社は多くの登録者の中から派遣する人材を選ぶことが可能です。
あわせて確認したいのが人材派遣会社の担当者です。親身になって相談に乗ってくれる人材派遣会社かどうかも重要な判断基準です。
おすすめの人材派遣サービスの比較5選
ここからは、おすすめの人材派遣会社を5つ、比較表を用いて紹介します。自社で必要な人材はいそうか、重視している項目はクリアできているかを確認し、人材派遣サービスを受けるかどうかの参考にしてください。
人材派遣サービス | 得意分野 |
---|---|
フルキャスト | オフィスワーク、物流・倉庫 |
Adecco | IT・技術系、オフィスワーク |
PASONA | オフィスワーク、IT・技術系 |
リクルートスタッフィング | オフィスワーク |
マンパワーグループ | IT・技術系、介護 |
フルキャスト
画像出典:フルキャスト
フルキャストは、株式会社フルキャストホールディングスが運営する完全登録制のアルバイト・派遣マッチングサービスです。対応エリアは全国で、登録スタッフ数約700万人と豊富な人材を抱えています。
法人取引の件数も76,000社以上と豊富で、問い合わせから最短翌日にはスタッフ派遣ができる仕組みを整えています。業種別で派遣労働者を探せるほか、付随する雇用関連BPOサービスも展開。多岐にわたって企業の強い味方になるでしょう。
派遣形態 | 登録型・紹介予定 | 得意分野 | オフィスワーク、物流・倉庫 | ||
対応エリア | 全国 | 登録スタッフの数 | 約723万人 | ||
運営会社 | 株式会社フルキャストホールディングス | 公式サイト | https://www.fullcast.co.jp/ |
Adecco
画像出典:Adecco
Adeccoは、アデコ株式会社が運営している人材派遣サービスです。外資系企業で本社はスイスにあり、展開地域60カ国と非常に広い範囲をカバーしています。日本でも40箇所以上の拠点を持っているため、全国どこでも対応可能です。
紹介予定派遣やアウトソーシングにも対応しており、派遣労働者の教育にも熱心です。また別のサービスとして「出向支援ソリューション」や「ハラスメントダイヤル」を設置しています。
派遣形態 | 登録型・紹介予定・無期雇用 | 得意分野 | IT・技術系、オフィスワーク |
対応エリア | 全国 | 登録スタッフの数 | 約4万人 |
運営会社 | アデコ株式会社 | 公式サイト | https://www.adecco.co.jp/ |
PASONA
画像出典:PASONA
PASONAは、株式会社パソナが運営している人材派遣サービスです。全国に60店舗以上の拠点を展開しており、Webだけではなくオフラインでの問い合わせも可能です。一般の派遣の他でも、チーム派遣や在宅派遣など、様々な派遣形態を有しています。
コラムも充実しており、派遣労働者を活用するための「初めての派遣活用ガイド」も用意。初めて派遣労働者を利用する場合に心強いコンテンツと言えるでしょう。
派遣形態 | 登録型・紹介予定 | 得意分野 | IT・技術系、オフィスワーク |
対応エリア | 全国 | 登録スタッフの数 | 約40万人 |
運営会社 | 株式会社パソナ | 公式サイト | https://www.pasona.co.jp/ |
リクルートスタッフィング
画像出典:リクルートスタッフィング
リクルートスタッフィングは、株式会社リクルートスタッフィングが運営している人材派遣サービスです。登録者数104万人と豊富な人材を抱えており、事業所数は少ないものの全国対応の人材派遣サービスとして展開しています。
障害者雇用支援サービスである「アビリティスタッフィング」を展開。紹介予定派遣としても利用でき、実績も豊富であるため、ぜひ活用したいサービスです。
派遣形態 | 登録型・紹介予定・無期雇用 | 得意分野 | オフィスワーク |
対応エリア | 全国
※事業所がない都道府県あり |
登録スタッフの数 | 約104万人 |
運営会社 | 株式会社リクルートスタッフィング | 公式サイト | https://www.r-staffing.co.jp/ |
マンパワーグループ
画像出典:マンパワーグループ
マンパワーグループは、マンパワーグループ株式会社が運営している人材派遣サービスです。
派遣先企業が抱える人事課題によって対応できる専門部署を設置。悩みに応じて適切な人材を紹介してもらえるため、初めての派遣労働者受け入れでも安心して利用することができます。その他Pマーク認定屋、優良派遣事業者認定を受けているなど、信頼性の高いサービスでもあります。
派遣形態 | 登録型・紹介予定・無期雇用 | 得意分野 | IT・技術系、介護 |
対応エリア | 全国 | 登録スタッフの数 | 約67万人 |
運営会社 | マンパワーグループ株式会社 | 公式サイト | https://www.manpowergroup.jp/ |
人材派遣サービスを利用するメリット
人材派遣サービスを利用すると得られるメリットがあります。主なものは以下のとおりです。
- 採用コストを削減できる
- 労務管理コストを抑えられる
- 教育コストを抑えられる
- 業務改善につながる
人材の採用や労務管理に関わるコストを大幅に抑えられるのがメリットです。派遣料と呼ばれる費用を派遣会社に支払う必要はあるものの、採用や教育に関わるコストを必要最低限に抑えられるのは人材派遣サービスを利用する上で外せないメリットと言えます。
また、派遣労働者を事務作業などのルーティンワークに従事させることで自社従業員のリソース確保もできます。これにより経営戦略の策定や課題解決などのコア業務を推進させられるでしょう。
人材派遣サービスを利用するデメリット
人材派遣サービスを利用することで発生するデメリットもあります。代表的なデメリットは次の3点です。
- 派遣社員に属人的な業務を任せてしまうと社内にノウハウを蓄積しにくい
- 帰属意識が低くなりやすい
- 派遣受入期間に制限がある
特に問題視されるのは帰属意識です。派遣労働者はあくまでも人材派遣会社から派遣されたという意識もあり、派遣先企業に対する思い入れは薄い傾向にあります。またその特殊な雇用形態から、派遣先企業でも馴染めないまま終わってしまうことも珍しくありません。
対策としては受け入れる派遣先企業の部署やチームでルールを作り、派遣社員を迎え入れることです。帰属意識を高めることで、部署やチームにとって重要な存在になるかもしれません。
人材派遣サービスを利用する際に伝えること
人材派遣サービスを利用しても、100%理想の人材を派遣してもらえるとは限りません。派遣先企業はヒアリングなどで以下の内容を伝えるようにしましょう。詳細に伝えることで人材派遣会社の担当者が適切な方を人選しやすくなり、結果的にミスマッチを防ぐことができます。
- なぜ労働者派遣を利用するのかを明確に伝えること。これにより人材派遣サービスのスタッフは派遣する人材のスキル等もイメージしやすくなり、条件に適した人材を派遣してもらいやすくなる。
- 業務内容や就業条件を詳しく伝えること。単純に「事務職」と伝えるのではなく「パソコンでこんな作業をしてもらう」など、詳細に伝えることで派遣会社のミスマッチ防止につながる。
上記は一例ですが、派遣会社が人選しやすいように企業の雰囲気や体制を細かく伝えることが重要です。
まとめ
人材派遣会社が提供する人材派遣サービスはどれも同じではありません。対応エリアや登録スタッフ数によって、自社に適した人材派遣会社は異なります。本記事で紹介した人材派遣会社は、いずれも高い実績を誇っており、相談する価値はあるでしょう。
それでも迷ってしまう場合は、ぜひ一度フルキャストにお問い合わせください。豊富な実績と圧倒的な登録スタッフ数で、貴社にぴったりの人材をマッチングいたします。
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