【法人向け】工場派遣におすすめの人材会社6選！選び方のポイントや費用目安も紹介

失敗しない人材派遣会社選びのポイント

派遣社員を受け入れたい企業がまずおこなうことは、派遣会社の選定です。派遣会社選びを間違ってしまうと希望に合わない人材が派遣されることもあるため、以下のポイントをおさえたうえで派遣会社を選ぶようにしましょう。

• 工場の人材派遣を得意としているか
• 派遣会社の特徴が自社の工場と合っているか
• 優良派遣事業者認定を受けているか
• 情報セキュリティマネジメントシステムの認証を取得しているか
• 営業担当者はしっかり対応してくれそうか
• 派遣社員への研修制度は充実しているか
• 登録スタッフの人数は多いか
• 自社の工場が対応エリアに入っているか

工場の人材派遣を得意としているか

派遣会社には「幅広い業種・職種」が得意な会社と、「特定の業種・職種」が得意な会社があります。とくに即戦力を希望する場合は、後者の「特定の業種・職種」の人材が多く登録している派遣会社を選ぶほうが、希望人材を派遣してもらいやすいでしょう。希望する職種にもよりますが、登録人材のなかには国家資格や珍しいスキルを持っている方が在籍していることもあるため、期待以上の人材が派遣されることもあります。

派遣会社がメインで取扱っている職種はなにかを調べるためには、ウェブサイトをチェックしてみましょう。取扱い職種や実際に掲載している求人の職種を見れば、得意分野が見えてくるはずです。

派遣会社の特徴が自社の工場と合っているか

派遣会社には、大手派遣会社と地域密着型の派遣会社があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

• 大手派遣会社

基本的に全国どこにでもあり、集客力が高いので登録スタッフも多く、優秀な人材が見つかりやすい傾向にあります。取扱う職種・業種が多くなるため、細かいサポートが受けられない可能性がある点はデメリットです。

• 地域密着型派遣会社

地元の人材・企業に特化しており、少数精鋭で運営しているためコミュニケーションが密に取りやすいでしょう。大手に比べて知名度が低いので人材が集まりにくいのはデメリットです。

自社の優先順位を洗い出し、それぞれの特徴と擦り合わせたうえで選ぶと失敗しづらくなります。

優良派遣事業者認定を受けているか

企業にとって大切な人材を紹介してもらう派遣会社は信頼性が高いのに越したことはありません。信頼性を見極めるポイントのひとつに「優良派遣事業者認定」があります。

優良派遣事業者認定とは、法令の遵守だけでなく、派遣先と派遣社員の双方に一定の基準を満たしたサービスを提供している派遣事業者を「優良派遣事業者」として認定する制度です。

優良派遣事業者認定を受けている派遣会社は、派遣社員のキャリア形成支援やより働きやすい労働環境の確保、派遣先でのトラブル予防などが充実しており、派遣先と派遣社員の双方にとって大きなメリットがあります。

優良派遣事業者認定を受けるためには、一定の認定基準をクリアしなくてはいけないため、派遣会社の信頼性を図る基準になるでしょう。

情報セキュリティマネジメントシステムの認証を取得しているか

派遣会社を選ぶときは、ISO27001といった「情報セキュリティマネジメントシステム」の認証を取得しているかを確認することも大切です。

ISOには製品品質やマネジメントに関するさまざまな規格が定められていますが、ISO27001はその中でISMSや情報セキュリティのリスクアセスメントおよびリスク対応などに関する規格です。

派遣会社では派遣を受け入れたい企業の情報や登録者の個人情報など重要な情報を取扱っているため、セキュリティについての認証を受けている会社のほうが、情報漏洩などの観点で安心して利用できるでしょう。

営業担当者はしっかり対応してくれそうか

同じ派遣会社でも担当者の腕によって、企業が望む人材が見つけられるかどうかも変わってきます。派遣会社の担当者との会話を通じて、以下のような点を確認してみましょう。

• ヒアリングをしっかりおこなってくれるか
• 業種や職種に対しての知識・理解があるか
• 適した人材をイメージできるか
• 適当に人材を派遣しようとしていないか

派遣とはいえ、すぐに辞められては手間とコストがかかるだけなので、企業側の意図をしっかり汲み取り最適な人材を派遣してくれる担当者かどうかを見極める必要があります。

派遣社員への研修制度は充実しているか

派遣会社を選ぶときは、派遣社員へのキャリアサポートや研修制度などが整っているかも重要です。派遣会社は多数あり、会社ごとに派遣社員へのさまざまなフォローをおこなっています。

とくに研修制度は、派遣社員のスキルアップに直結することも多いため、研修制度が充実している派遣会社のほうが、より優秀な人材を派遣してもらえる可能性が高くなるでしょう。

登録スタッフの人数は多いか

登録スタッフの人数も、派遣会社を選ぶときの重要な要素です。とくに工場で人材派遣を依頼する場合は、必要とする人数も多くなることが予想されるため、登録スタッフ数が少ないと、必要な人数を確保できない可能性があります。

また、登録スタッフの人数が多い派遣会社を利用することで、希望する人材に出会える確率も高くなるでしょう。

自社の工場が対応エリアに入っているか

派遣会社によって対応エリアが異なります。基本的に大手派遣会社は、全国に対応していることがほとんどですが、地域に密着した派遣会社もあります。

そのため、工場で人材派遣を依頼するときは、自社の工場が依頼先の対応エリアに入っているかを確認しましょう。

【厳選6社】工場に強いおすすめの人材派遣会社ランキング

工場におすすめの派遣会社は以下のとおりです。

1. 株式会社フルキャストホールディングス
2. 株式会社エイジェック
3. ランスタッド株式会社
4. フジアルテ株式会社
5. 日総工産株式会社
6. 株式会社ジャパンクリエイト

各社の特徴を見ていきましょう。

【圧倒的な登録スタッフ数・拠点数】株式会社フルキャストホールディングス

当社は、1990年の創業以来、人材派遣・人材紹介を牽引してきた業界最大手企業です。全国に209もの拠点があるため、エリアを問わず派遣が可能。グループ会社を含めて834万人と圧倒的な数のスタッフが登録しているため、大人数の派遣はもちろん、急に欠員補充が必要となった場合にもぜひご検討ください。

フルキャストホールディングスの、小売・販売スタッフの人材派遣・紹介サービスの特徴はこちら

【人材の総合プロデュース企業】株式会社エイジェック

株式会社エイジェックは2001年に設立された会社です。建設分野から官公庁・行政、商業施設、教育、就労支援、警備など多様な事業に対応が可能です。また、製造請負適正事業者認定の認定企業であり、全国に都道府県認定の職業訓練校を設置しているため、各事業の専門知識を学びスキルアップした人材が期待できます。

【製造コンサルティングで最適マッチング】ランスタッド株式会社

引用元：ランスタッド株式会社

ランスタッド株式会社は1960年に設立されたオランダ発の人材派遣会社です。世界39か国、4,400の拠点を展開。豊富な人材派遣の実績を用いた製造コンサルティングにより最適なマッチングを実現します。最短翌日から派遣も可能なので、急な欠員が出た際にも安心できます。

【外国人人材の採用なら】フジアルテ株式会社

引用元：フジアルテ株式会社 

フジアルテ株式会社は全国展開している大手でありながら、エリアマーケティングにより幅広い人材ニーズをカバー。地域密着型派遣の特徴も兼ね備えた人材派遣会社です。日系ブラジル人・アジア人の採用にも長けているので、外国人人材の受け入れを考えている企業におすすめです。

【プロ人材が欲しいなら】日総工産株式会社

引用元：日総工産株式会社 

日総工産株式会社は工場・製造を専門に人材派遣をおこなう会社です。全国70以上の拠点に選任面接者を配置。対話を重視した面接による登録者フォローを実施しているので、派遣社員が納得感を持って働いてくれます。また、「その道のプロ集団になる」ビジョンに沿って、座学をはじめ実践的な教育も実施。運営管理能力と技能・技術力を持った人材の派遣が期待できます。

【女性・シニア人材なら】株式会社ジャパンクリエイト

引用元：株式会社ジャパンクリエイト 

業界初「製造請負優良適正事業者認定制度」で認定を受けた株式会社ジャパンクリエイトは、工場・製造業での人材派遣・請負サービスを提供。業界初、フォークリフト教習センター開設によるトレーニングを実施するなど、製造業における人材充足・安全性の向上に貢献しています。また、女性やシニア人材の採用を促進する「シフト人材サービス」の提供もあるため、女性・シニアの活躍が望まれる場面においても頼りになります。

派遣会社を利用するべき工場の特徴

派遣会社の利用が向いている工場の特徴には、おもに以下のようなことがあげられます。

• 人手不足で困っている
• 求人を出しても採用まで至らない
• 自社に採用のノウハウや専門部署がない

工場の生産ラインを確保するためには、一定数の従業員が必要です。

急な受注増加によって人手が足りない、なかなか人材の採用ができないなど、人手不足で困っている場合は人材派遣の利用がおすすめです。人材派遣であれば、すぐに必要な人員を確保できるでしょう。

また、求人を出しても採用まで至らなかったり、自社に採用のノウハウや専門部署がなかったりする工場にも人材派遣は向いています。

人材派遣は、即戦力になる人材が派遣されるため、人材育成にかかる時間が必要ありません。自社で人材を採用して育つまでのつなぎとして活用するのも良いでしょう。

そのほか、人材派遣には、派遣先での就職を前提とした紹介派遣という形態もあります。紹介派遣であれば一定の期間派遣社員として働いてもらったあとに、採用の可否を決めることができるため、採用にかかるコストや時間をおさえることができます。

以下の記事では、派遣会社へ人材派遣を依頼する流れを解説しています。人材派遣の利用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

関連記事：「【企業向け】派遣会社へ人材派遣を依頼する流れとは？ポイントと注意点も解説」

製造業で派遣を利用する際の費用目安

人材派遣を利用する際は、派遣会社に「派遣料金」を支払う必要があります。派遣料金の内訳は「派遣社員への給与(派遣賃金)7割+マージン3割」の場合が多いです。マージンのなかには派遣社員の社会保険料や福利厚生費、教育費、営業利益などが含まれます。製造業における派遣料金と派遣賃金の目安は以下のとおりです。

参照：厚生労働省「令和4年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)」

なお、マージン率は30％前後であることがほとんどですが、各派遣会社によって異なります。「マージン率が高い＝過剰に利益を取っている」という印象が強いかもしれませんが、先にも紹介したとおりマージンのなかには派遣社員の社会保険費や福利厚生費といった派遣社員にかかる費用が大半を占めます。派遣会社の営業利益は1.2％程度が一般的なことを考えると、マージン率30％はそれほど高いとはいえないでしょう。

まとめ

人材派遣で派遣されてくる人材の質は、派遣会社の質によって左右されます。そのため、「工場に強いから」という理由だけで決めるのは避けたほうがベターです。担当者との相性や実績、対応力など総合的に判断して依頼する派遣会社を選ぶようにしましょう。