【企業向け】小売業に向いている人の見極め方|人手不足解消のコツも解説
「慢性的な人手不足に悩んでいるが何を改善すればいいか分からない」など、小売業に携わる方で採用や人手不足に悩んでいる人も多いのではないでしょうか?
本記事では、人手不足を解消するためにどんな人材を採用すべきか、小売業界の人手不足の原因と根本的な対策方法について解説していきます。
目次
- 人と接することが好きな人
- 最新トレンドに敏感な人
- 対応力のある人
- 数字が好きな人
- ストレス耐性がある人
- 給与が低く、長時間労働
- シフト制
- 社会的な評価が低い
- 業務を効率化する
- 待遇・労働環境の改善
- 求人方法の見直し
- 雇用の幅を広げる
小売業の特徴
ご存知の方も多いとは思いますが、そもそも小売業とは「コンビニ・スーパー・百貨店」のように生産者、メーカー等から購入して仕入れた商品を消費者に販売する業界のことで、普段の生活の中でもおなじみの業界です。
近年では小売業者が商品企画〜生産〜販売という流通の一連の流れを担うこともあり、この仕組みによって流通にかかるコストを抑えることでファストファッションやプライベートブランドが生み出され、成功している企業がたくさんあります。
小売業界の主な仕事内容は、「仕入れ・物流・在庫管理」、「販売・店舗運営」「商品企画・販売促進」の三つです。店舗の商品やスタッフ管理を行う「店長」、複数の店舗を管理しエリアの営業戦略を担う「スーパーバイザー」、メーカーや卸売業者と交渉を行い仕入れを行う「バイヤー」などは小売業特有の職種だと言えるでしょう。
小売業に向いている人の見極め方
小売業の特徴や仕事内容について説明してきましたが、小売業界ではどのような人を採用すればいいのでしょうか?
小売業に向いているのは、下記のような人材です。
・人と接するのが好きな人
・最新トレンドに敏感な人
・対応力のある人
・数字が好きな人
・ストレス耐性がある人
それでは詳しく説明していきます。
人と接することが好きな人
まず第一に、人と接したりコミュニケーションを取ることが得意な人は小売業に向いているといえるでしょう。小売業の主な仕事内容に「販売」があり、お客さまのために何かをしたいと言ったサービス精神が常に求められているため、コミュニケーションが好きな方、おもてなし精神がある方は小売業界に向いています。販売だけでなく「仕入れ」などの仕事においても交渉が必要な場面が多々あるので、そう言った場面でもコミュニケーション能力は重要となってきます。
最新トレンドに敏感な人
最新の流行に敏感な方も小売業に向いています。具体的にいうと、他人から流行りを聞いて真似するような人でなく、自ら最先端の情報を調べ、手に入れるような方が小売業界には向いています。
特にバイヤーの仕事においては市場やトレンドの流れを読み取り、売れる商品、求められる商品を考え、必要な量を仕入れなければなりません。そのため常に流行を追いかけているようなトレンドに敏感な方は小売業においてその能力を活かすことができるでしょう。
対応力のある人
対応力とは、変化するお客さまのニーズや外部環境に臨機応変に対応できる能力のことです。
販売の仕事では直接お客様に対峙しますが、どんどん多様化する顧客のニーズに迅速に対応できる能力はより重要になってきています。
また、バイヤーの仕事でもコロナ禍のようにどんどんと変化する外部環境に臨機応変に対応したり、仕入れの交渉の場面などでも高い対応力が求められたりします。販売促進の仕事であれば、店舗の変化する状況に応じてサポートを実践していくことが大切です。
このように、対応力がある人は小売業において活躍できるでしょう。
数字が好きな人
小売業ではどの職種においても数字やデータに関わりが多いことが特徴となっています。売上に直接的に関わる仕入れや販売といった業種だけではなく、販売促進や新店舗計画といった職種も数値データをもとに業務を進めていきます。
また店舗においてもどのような層のお客様が利用しているのかなどのデータを見ながら店舗作りを行うことも。このように多くの業務で数値的データを扱う小売業において数字が好きな人は活躍できるでしょう。
ストレス耐性がある人
ストレス耐性も小売業の仕事において重要な要素です。
販売や店舗運営の職種だと、お客さまのクレーム対応を行わなければなりません。また商品企画やバイヤーの仕事でも、自分が企画した商品が売れるかどうかといった日々のプレッシャーを感じる機会が多々あります。そのため、ストレスに耐えながら前向きに行動できる能力は小売業界においては重要となります。
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小売業における人材不足の原因
なぜ小売業は慢性的な人手不足が発生しているのでしょうか?
その理由は主に以下の三つです。
・給与が低く、長時間労働
・シフト制
・社会的な評価が低い
それでは一つづつ解説していきます。
給与が低く、長時間労働
小売業の人手不足の原因としてまず挙げられるのが、給与が低く労働時間が長い、ということです。小売業は24時間営業や深夜営業の店舗が多いため、他の業種と比べると労働時間が長い場合が多いです。
さらに、小売業は薄利多売が基本なため、従業員の賃金の水準も比例して低くなりがちです。
このようなことから、店舗で働いている人たちの多くが「仕事がたくさんあり、時給が業務量に見合っていない」という理由で不満を持っているのが現状です。
シフト制
小売業は土日や祝日の方が客足が多く、月曜日から金曜日のみの平日勤務が難しいため、シフト制を導入しています。そのため、変則的なスケジュールで働くことが多く、休みたい日に休めるとは限りません。また年末年始などは稼働時間が増えるため、どうしても休暇がとりにくいのが現状です。このように他業種に比べ定休が難しく、休暇がとりにくいということが小売業の人手不足の理由にあります。
社会的な評価が低い
小売業で働くためには、扱う商品の知識や高いコミュニケーション能力などが必要な一方で、高い技術力や豊富な知識などは、ほとんどのケースで必要ない場合が多くなっています。そのため、「誰にでもできる仕事」というイメージがつき、それが社会的な評価の低さにつながってしまっています。そうしたことから小売業が不人気となってしまっているのが現状です。
小売業で人材不足を解消させるコツ
それでは、小売業で人材不足を解消させるにはどのような対策が必要なのでしょうか。それは、下記の4つです。
・業務を効率化する
・待遇・労働環境の改善
・求人方法の見直し
・雇用の幅を広げる
それでは順番に見ていきましょう。
業務を効率化する
少子高齢化が進む日本において労働人口の減少は大きな課題ですが、業務量に対して人手が足りない場合は業務自体を省力化することが対策として考えられます。そのためには、DXなどによって現場の生産性向上や人材コスト削減が有効なアプローチではないでしょうか。具体的には、発注の自動化による従業員の工数削減や、セルフレジによるレジ業務の効率化などが挙げられます。
業務を効率化して従業員の負担を少しでも減らし、長く働くことのできる環境を作ることが離職率の低下へとつながり、長期的に見て人手不足を解消することができると言えるでしょう。
待遇・労働環境の改善
労働力不足を補うために長時間労働が慢性化してしまい、そのような労働環境によって採用が難しくなり、さらに人手不足に陥るという負のサイクルに陥らないためにも、労働環境の改善は必須です。例えば、連続勤務を避け、月に取得する有給休暇の日数を定めるなどの制度の整備が有効でしょう。
また賃金や手当といった待遇を見直すことで、求職者へのネガティブなイメージを払拭し応募者数の増加が期待できます。このように待遇や労働環境を見直し改善することは小売業において人材不足を解消するのに必要でしょう。
求人方法の見直し
求人方法を見直すことも人手不足の解消には効果的です。例えば、現在の求人のターゲットを見直し、そもそもターゲットが自社にあった人材か、そのターゲットに合った求人手法が取れているか、などを再度検討することです。ターゲットに合わせた求人媒体や広告内容を選定することにより、より効率的に、小売業に合った人材を採用することができるようになります。また最近ではコロナの影響によりオンラインでの採用も活発化しているため、オンライン面接などで日本全国にいる求職者と接点を持つこともできます。
このような求人方法の見直しは人手不足の改善につながるでしょう。
雇用の幅を広げる
雇用の幅を広げることも人手不足を解消するための有効な手段です。例えばシニア世代や外国人なども採用ターゲットに加えることで、応募者数の増加が期待できます。日本では高齢化が進み、定年後でも働く意欲の高いシニア世代が急増しているため、人手不足の小売業にマッチすると言えます。また日本で働きたいという外国人はとても多いため、受け入れ態勢が整っていれば多くの外国人を雇用することもできます。このように今までの雇用の幅を広げ、より多くの人材を受け入れることは人手不足の解消につながります。
まとめ
小売業に向いている人の見極めや人手不足解消の方法などを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
業務の効率化や待遇・労働環境の改善、求人方法の見直し、雇用の幅を広げることなどが、人手不足を解消し採用を成功させるコツです。
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