農業の人材派遣とは?メリットや導入事例、活用する際の注意点を解説
派遣という働き方が浸透し、派遣労働者が活躍しています。その影響は農業にも表れており、農業を専門とする人材派遣会社も登場しています。どのような時に農業で人材派遣が利用されるのでしょうか。
本記事では農業で人材派遣が注目される背景と仕組み、人材派遣の導入事例や利用するまでの流れを解説します。
派遣という働き方が浸透し、派遣労働者が活躍しています。その影響は農業にも表れており、農業を専門とする人材派遣会社も登場しているのです。どのような時に農業で人材派遣が利用されるのでしょうか。
本記事では農業で人材派遣が注目される背景と仕組み、人材派遣の導入事例や利用するまでの流れを解説します。
目次
- 人材派遣の仕組み
- 農業の人材派遣にかかる単価の目安
- 農業で派遣就業を依頼できる人材
- ケース①
- ケース②
農業で人材派遣が注目される背景
農場で人材派遣が注目される背景には、農業従事者の減少が激しい点があります。農林水産省が発表したデータによると、2015年から2020年までの5年間、全国で約22万個の農業を営む経営体が消滅したとされています。後継者不足が叫ばれていますが、その状況がいかに深刻なものか分かるでしょう。
このような現状に対し、農業に特化した人材派遣サービスが登場。現在は大手の人材派遣会社も参入し、農業において必要な時に必要な人材を確保する体制が整いつつあるのです。
農業の人材派遣とは
そもそも人材派遣とはどのような仕組みなのでしょうか。そして農業における人材派遣の単価や、派遣できる人材について知らないという方も少なくありません。本章では、農業における人材派遣について解説します。
人材派遣の仕組み
人材派遣は、派遣元となる人材派遣会社と働き手である労働者が雇用契約を結び、派遣先企業に労働者を派遣する仕組みのことです。派遣労働者にはいくつかの種類がありますが、必要な人材を派遣先に送るという点ではどの人材派遣会社も同じです。
(引用:厚生労働省「労働者派遣制度の現状等に関する資料」)
法律で派遣が禁止されている業務もありますが、農業は対象外であるため人材派遣が可能となっています。
農業の人材派遣にかかる単価の目安
農業の人材派遣の単価は、1時間あたり1,700~2,000円程度です。地域によっては2,000円を超える場合もありますが、総合的に見て他の派遣業務よりも時給が高めに設定されています。
人材派遣にかかる単価は、地域だけではなく業種によっても異なります。ITエンジニアをはじめとする、近年必要性が高まっている業種に関しては高めの単価設定になっているのです。
農業で派遣就業を依頼できる人材
農業で派遣雇用できる人材は以下の通りです。
- 人材派遣会社に登録している人
- 人材派遣会社に登録している外国人労働者
大前提として派遣を行えるのは、厚生労働省から許可を得た事業者のみです。そのため派遣雇用できる人材はすべて人材派遣会社を経由する必要があります。
また、外国人労働者を派遣労働者として受け入れることも可能です。派遣元である人材派遣会社が外国人を受け入れているかにもよりますが、必要であれば検討しても良いでしょう。
なお、農業に特化した人材派遣会社も存在しています。スキルや知識が求められる人材を希望される場合は、農業専門の人材派遣会社を探すこともひとつの方法です。
農業で人材派遣を利用するメリット
農業において人材派遣を利用するメリットは、必要な期間だけ人材が手配できる点です。農業は人手不足が叫ばれているものの、実際に人の手が大量に必要なタイミングというのはある程度限られています。どうしても人材が欲しい時に、派遣を利用すると非常に便利です。
主なタイミングとしては農作物の収穫や、仕分け・出荷業務です。もちろん恒常的に人材派遣を活用すると、他の業務に自信の手を割くこともできます。短期で人手が欲しい場合も、長期で手伝ってほしい場合も、人材派遣を活用するメリットはあるでしょう。
農業で人材派遣を利用するデメリット
メリットがある一方でデメリットがあるのも事実です。代表的なものに、未経験でも労働者が登録できる点があります。人手がないよりはいいかもしれませんが、未経験の派遣労働者ではレクチャーしている間に時間が過ぎてしまう可能性もあります。
また人材を募集するにあたり、ある程度条件面を良くしなければ応募者が少ないという現実もあるでしょう。福利厚生という観点で農業従事者が整えなければならない問題があるのもデメリットと言えます。
農業における人材派遣の導入事例
フルキャストでは、農業への人材派遣も積極的に行っています。本記事ではその中でも、大きな成果を上げた事例を2つ紹介します。
ケース①
とある農業協同組合では、梨の選別に短期のアルバイトを採用していました。しかしそのアルバイトの高齢化が進み、年々採用が難しくなっているという現実に直面。フルキャストを導入し人材確保を実施しました。
その結果、短期人材を迅速に確保できた他、以前よりも時給を抑えられたことで生産者のコストも軽減できたのです。また事務のアルバイトも確保したことで、生産者の手間が大幅に削減できました。
ケース②
農業で作付する苗を生産する企業では、一定期間人手が必要となる季節雇用で人材を集めていました。しかし立地の問題で人手が確保できず、農作物の性質から開始タイミングがずれてしまうというトラブルも発生していたのです。
そこで活用したのが、フルキャストの短期人材サービスでした。1日10人以上を手配しつつも、フルキャスト1社での対応であったことから無駄な採用費用や人件費を削減することに成功。労働者のリピート勤務も増え、翌年の人員確保にも成功しました。
農業で人材派遣を利用するまでの流れ
農業で人材派遣を利用するまでの流れは、人材派遣会社や労働者の契約形態によって異なってきますが、おおむね以下の通りです。
- 人材派遣会社と派遣契約を締結する
- 人材派遣会社によるヒアリングの際に派遣してもらう人物像を明確にする
- 人材派遣会社にマッチングを依頼して実際に派遣してもらう
ヒアリングの際にはどういった人材が欲しいのか、人材派遣会社にしっかりと伝えるようにしてください。未経験者でもいいのかだけではなく、勤務時間や契約形態まで明確にするのがベストです。
農業で人材派遣を活用する際の注意点
人材派遣を活用する場合は、派遣先が事前に人材と面接することを法律によって禁じています。そのため派遣元との打ち合わせで、いかに理想の人物像を明確に伝えておくかが重要となります。
また外国人労働者を派遣してもらう場合は、在留資格の手続きやハローワークへの届出を行なっているか確認しなければなりません。もし、必要な手続きなどがなされていないまま就業させると、不法就労となって罰せられてしまいます。
外国人派遣労働者の雇用については、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事:外国 人 派遣
まとめ
人材不足が叫ばれる農業ですが、人材派遣を活用して成功した事例も少なくありません。多くの媒体で求人を出すよりも、大幅なコストカットが期待できることもあるため、ぜひ積極的に派遣会社の活用を検討すべきです。
フルキャストでは、モデルケースで提示したように農業への人材派遣も実施しています。ただ派遣するだけではなく複数の問題を解決できる可能性もあるため、農業の人材派遣でお困りであれば、ぜひ一度フルキャストへお問い合わせください。
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