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アウトソーシングと派遣の料金の違いは?コスト差の理由や費用のしくみを解説

アウトソーシングと派遣の料金の違いは?コスト差の理由や費用のしくみを解説

自社で対応しきれない業務があるとき、アウトソーシングと派遣のどちらを使うべきか悩むこともあるでしょう。両者の料金の違いや特徴を理解したうえで、適切な選択をすれば、費用対効果は高まります。

しかし、なぜ料金体系が異なるのか、コスト差はなぜ生まれるのかを理解しなければ、費用に対して求める成果が得られず、損をしてしまいます。

そこでこの記事では、アウトソーシングと派遣の料金に差が生まれる理由を、しくみの違いも含めて解説します。両者の費用差を理解して使い分け、投資に見合った成果を求める方は、ぜひご覧ください。

目次

アウトソーシングと人材派遣の違い

アウトソーシングと派遣の料金の違い

- 料金体系の違い

- アウトソーシングと派遣のコスト差

アウトソーシングのメリットとデメリット

- アウトソーシングのメリット

- アウトソーシングのデメリット

人材派遣のメリットとデメリット

- 人材派遣のメリット

- 人材派遣のデメリット

アウトソーシングと人材派遣の活用シーン

アウトソーシングと人材派遣を選ぶときの注意点

まとめ

アウトソーシングと人材派遣の違い

アウトソーシングと人材派遣では、大きく分けて4つの違いがあります。

  • 契約形態
  • 採用コスト
  • 指揮命令権の所在
  • 契約期間

アウトソーシングでは、自社と依頼先との間で業務委託契約を結びます。依頼した仕事が終了したら、あらかじめ決められた料金を払うしくみです。一方で、人材派遣は自社と派遣元との間で労働者派遣契約を結び、業務時間に応じた金額を支払います。

また、アウトソーシングの場合、業務指示は委託先がおこない、管理の必要がありません。人材派遣の場合は、派遣された人材に対して自社が指示をおこないます。

アウトソーシングの場合、契約期間の制約はありませんが、人材派遣は同じ人材への業務依頼は原則3年以内と定められています。

アウトソーシングと派遣の料金の違い

アウトソーシングと派遣の料金はどちらが高いのでしょうか。なぜ価格差が生まれるのかも含めて、しくみを解説します。

料金体系の違い

アウトソーシングでは業務件数に比例して課金する従量単価請求や、受託する業務ごとに決まった固定額請求が採用されています。どちらの料金体系でも、実際にかかった人員や時間は勘案せず、成果物に対して報酬を支払います。

一方派遣では、多くの場合、派遣社員が働いた時間に基づいて請求金額が決まります。社員の採用は派遣会社がおこない、契約の着手金もないため初期費用はほとんどかからず、派遣社員が働いた分にマージンを乗せた料金を払います。

人材派遣の単価の決まり方は以下の記事で詳しく解説しています。職業・地域別の費用の目安も紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。
「人材派遣の平均単価はどのくらい?派遣料金の内訳やコストを抑えるコツを紹介」

アウトソーシングと派遣のコスト差

アウトソーシングと派遣では、一般的にアウトソーシングのほうがコストは高くなります。これは業務範囲の違いによるものです。

アウトソーシングをする場合、作業の管理監督業務も依頼できます。更に、実務の不備もアウトソーシング先が対応し、不具合で追加工数がかかったとしても、費用が上乗せされることはありません。

一方、派遣会社は人材を派遣する責任にとどまります。現場の指示は派遣先の企業がおこなう必要があり、残業が必要になれば派遣会社への支払いが増えます。

このように、より広い範囲を管理し、責任を請け負うことになるため、アウトソーシングのほうがコストは高くなるのが一般的です。

アウトソーシングのメリットとデメリット

ここからは、アウトソーシングのメリット・デメリットをまとめてみていきましょう。

アウトソーシングのメリット

アウトソーシングのメリットは以下のとおりです。

  • 業務品質が向上する
  • 外部の知見やノウハウを活用できる
  • コア業務に集中できる
  • 人件費、採用コスト削減になる

アウトソーシングでは、専門的な企業に管理から実作業まで依頼できるため、知見やノウハウを借りながら品質の良いアウトプットを得られるのがメリットです。とくに、業界ルールや法律が変わりやすい分野、アップデートの多いジャンルでは、自社で業務をおこなうよりも高い成果が期待できます。

社内で進行管理をする必要がないためコア業務に集中でき、人材費や採用に関するコスト削減効果も見込めます。

アウトソーシングのデメリット

アウトソーシングのデメリットは以下のとおりです。

  • セキュリティリスクがある
  • ノウハウが蓄積されず、自社対応できない
  • 業務管理が難しくなる

委託する業務内容によっては外部に自社の情報を預けるため、セキュリティリスクが高まる点は否めません。

また、自社で作業を行わないのでノウハウが蓄積されず、似た業務が発生したときに対応する力がつかない点もデメリットです。業務を内製化するときは、ゼロからやり方を模索する必要があります。

業務管理が難しく、作業の過程も見えないため、納期管理の方法を考える必要があります。管理指標や注意点は、事前に共有しておきましょう。

人材派遣のメリットとデメリット

ここからは、人材派遣のメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。

人材派遣のメリット

人材派遣を活用するメリットは以下のとおりです。

  • 必要なタイミングで必要なスキルを持つ人材を活用できる
  • 業務管理しやすい
  • 社内にノウハウが蓄積される

人材派遣なら、最短翌日から依頼でき、1ヵ月・半年など必要な期間だけ働いてもらえます。要件にあった人材を提供してもらえるため、採用や教育の手間を省いて即戦力を集められるのがメリットです。

自社内で業務を進めるため管理がしやすい点や、社内にノウハウが蓄積される点も魅力でしょう。将来的に自社の人員だけで業務を進めていきたい場合、知識やスキルのある派遣社員を一時的に確保するメリットは多くあります。

人材派遣のデメリット

人材派遣を活用するデメリットは以下のとおりです。

  • 派遣期間が限定されている
  • 育成しても自社に人材がのこらない
  • 業務内容に制限がある

労働派遣法により、同一事業所で原則3年以上同じ人材を就業させることは原則できません。このルールにより、派遣社員に自社の業務を教えて育成しても、人材がのこらない点はデメリットです。

また、派遣社員は契約内容に入っている業務しか担当できません。忙しさやイレギュラーに合わせた柔軟な対応は、契約内容次第では依頼できない可能性があります。

アウトソーシングと人材派遣の活用シーン

アウトソーシングと人材派遣は、状況に応じて使い分けるのがおすすめです。

アウトソーシングが向いているのは、経営資源を集中したいときです。専門外の業務を依頼すれば自社の人材をコア業務に専念させられます。

日々の業務量の変動が大きい業務を依頼するときは、派遣人材を残業させるよりアウトソーシングを活用するほうがコストを下げやすいでしょう。

人材派遣は、すでにおこなっている自社業務の一部を依頼したいときに向いています。一時的な人材不足を補うなら、スキルを持った派遣社員が役立つでしょう。

また、将来的に自社で運用したい業務に対して人材が揃っていないときもおすすめです。スポットで専門スキルを持った人材を活用し、自社にノウハウをのこすようにすれば、正社員を採用するよりもコストをおさえながら業務の内製化を目指せます。

アウトソーシングと人材派遣を選ぶときの注意点

アウトソーシングと人材派遣どちらを使うべきか悩んだときは、以下のポイントで検討するのをおすすめします。

  • 定型業務かどうか
  • ノウハウを自社に蓄積したいか
  • 納期に余裕があるか

定型業務は、管理や判断をする頻度が低いためアウトソーシング向きです。イレギュラーな作業が多い場合は、現場ですぐに状況判断と指示ができる人材派遣を活用したほうが、業務が円滑に進みます。

ノウハウを自社に蓄積するかという観点から判断するのも良いでしょう。

将来自社で内製化したい業務をアウトソーシングに出してしまうと、ノウハウが蓄積されません。自社対応するときに、改めて派遣社員や正社員を集めてゼロから構築するよりも、はじめから人材派遣を活用する方が良い可能性があります。

一方でノウハウの蓄積が必要ない場合は、アウトソーシングに任せたほうがコア業務に注力できるのでおすすめです。

納期に余裕がない場合は、アウトソーシングのほうが便利です。時間がある場合は、派遣を利用してコストを下げたり、作業管理をしたりしながら進めるほうが良いでしょう。

まとめ

アウトソーシングと派遣の料金を単純に比較すると、一般的にはアウトソーシングのほうが高めな傾向があります。これは、アウトソーシングのほうが、請け負う業務範囲が広いためです。

アウトソーシングと派遣のどちらを活用すべきかは、対象となる業務内容によって異なります。どのような業務を委託したいか、将来的に自社で対応したいと考えているかなどを考えたうえで、依頼先を検討すると良いでしょう。

人材派遣を探している方は、フルキャストもご検討ください。人材派遣サービスのフルキャストは、全国に拠点を持つため、派遣できる人材を数多く確保しているのが強みです。

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