レストランのバイトは人手不足?アルバイトが集まる飲食店の共通点を紹介
レストランをはじめ、飲食業界のアルバイト不足が深刻な問題となっています。飲食店で働く7割以上もの企業は「人手不足を感じている」という調査結果も明らかになりました。
本記事では、レストランのアルバイトに人員が集まらない理由や、人員が集まるレストランにするポイントを解説します。アルバイトの雇用にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
- 安心して働ける環境を作っている
- 求人広告と現実とのバランスが適正
- コロナ感染症に関する取り組みをアピール
- バイトと正社員を平等に扱う
- 応募した人への体制が整っている
レストランではバイトの人材不足が深刻
レストランでは、アルバイトの人材不足が深刻となっています。事実として、企業の信用調査を行っている帝国データバンクが2022年10月におこなった「人手不足に対する企業の動向調査」では、飲食店で働く非正社員(バイト)の人手不足を感じると答えた企業は76.3%にものぼりました。
2022年6月以降では、正社員が6ヶ月・非正社員では5ヶ月連続で人手不足が上昇傾向にあることもわかっています。
元々、重労働なうえ髪色などの制限も多い飲食業界は、若者離れが進んでいました。加えて、コロナ感染症以降は飲食店の低迷が取り沙汰され、飲食業界自体の不安定さをイメージづけられる結果となっています。レストランだけでなく、飲食業界全般での人材不足が深刻化していると考えられるでしょう。
レストランのアルバイトに人が集まらない理由
レストランのアルバイトに人が集まらない理由には、飲食店ならではの理由が大きく関係しています。主に以下の5つが理由として考えられるでしょう。
【飲食バイトに人材が集まらない原因】
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レストランに限らず飲食アルバイトは、長時間の立ち仕事が多い業界です。立ち仕事は体力を使うため、誰でも気軽にできるアルバイトではありません。
飲食店は、業務を複合的におこなう店舗が多く、ホールだけでも接客やハンディを使用したオーダー取り・配膳・バッシングなど覚えきれず、向き不向きを感じやすいところです。
また、状況により自分で判断して動かなければならない場面もあり、業務を覚えきれないだけでなく責任の重さも懸念される場合があります。
さらに、感染症が流行した昨今の状況に鑑みると、顧客が必ずマスクを外す場面のある飲食店でのアルバイトは避けたいと考える人もいます。人手不足が深刻化しているため、常に人が少なく忙しく感じやすいのも、レストランアルバイトに人が集まらない理由でしょう。
アルバイトが集まるレストランの共通点
アルバイトが集まるレストランの共通点には、以下5つが挙げられます。
【バイトが集まるレストランの共通点】
- 安心して働ける環境を作っている
- 求人広告と現実とのバランスが適正
- コロナ感染症に関する取り組みをアピール
- バイトと正社員を平等に扱う
- 応募した人への体制が整っている
これらについて、詳しく解説していきましょう。
安心して働ける環境を作っている
労働環境や給与面において、安心して働ける環境を作りましょう。一定の収入が得られるかなど、働き始めてからのイメージが湧かないと、安心して応募もできません。以下について、労働者視点で安心感のある環境作りが大切です。
- 教育制度
- シフトの規則
- 労働時の決まり
また、働きやすい環境があるにもかかわらず人が集まらない場合、必要な内容が伝わる求人になっているか確認しましょう。
「アルバイト募集時にアピールできているか」「面接時にマイナス面ばかりを伝えていないか」など、労働者目線での見え方を意識してください。
求人広告と現実とのバランスが適正
求人広告と現実の労働環境とのバランスが取れていることは、アルバイトを長く続けてもらうために重要です。アルバイトを集めたいからと、実際の労働環境とはあまりにかけ離れてよいアピールをおこなうのは逆効果となります。
ただし、現実問題として大変だと感じる部分のみを正直に書き連ねるだけでは、そもそも応募してもらえません。
- アピールポイント
- 給与
- 出勤してほしい労働時間や日数
- 業務内容
これらを明記しましょう。求人内容と現実の乖離を避けやすくなります。
コロナ感染症に関する取り組みをアピール
コロナ感染症への懸念が拭いきれない労働者に向けて、取り組みの アピールは効果的です。
感染症以降は飲食業界の低迷がニュースで流れました。飲食業界自体が不安定であるという印象を持っている方に対して、取り組みのアピールは不安感を取り除くきっかけになり得るでしょう。
具体的なアピールポイントとしては、以下のようなことが挙げられます。
- テイクアウトを始めた
- SNSなどで店の周知活動をしている
- 複数店舗経営しているため安定感がある
店の存続のための取り組みを、アピールしましょう。
バイトと正社員を平等に扱う
雇用したアルバイトを定着させるために、アルバイトと正社員の待遇などは平等に扱うようにしましょう。担う責任や業務内容が違うからといってあからさまに不遇な扱いをすることは、信頼関係をなくし離職の要因となり得ます。
厚労省でも「同一労働同一賃金」が掲げられ、社内点検の後に、待遇などについての見直しも求められています。
昨今では企業や店舗の口コミなどを投稿できるツールも少なくありません。待遇格差などが周知されれば、アルバイトは集まらなくなります。アルバイトの人権を守り仕事を続けたいと思えるような環境を整えるために、待遇の見直しを図りましょう。
応募した人への体制が整っている
応募が来た際に、印象のよい対応ができる体制を整えましょう。働きたいと考え応募したものの、その後の対応がずさんだと、不信感が募るためです。
- 24時間以内に返信や電話連絡できているか
- 面接時の来店対応に受け入れ姿勢があるか
- 面接官の態度は適切であるか
これらに問題がないか、確認してみましょう。ここで働きたくないと思わせる内容があれば、改善すべきです。
まとめ
レストランのアルバイトだけでなく、飲食業界の人手不足は深刻となっています。飲食のアルバイトに人が集まらない理由を理解し、アルバイトが集まるレストランの共通点を参考に、店舗で取り入れられる対策を一つずつ行っていきましょう。
また、店舗の体制を整えるためには、短期間でもバイトの拡充を行うことが重要です。人材派遣では、最短31日以上であれば繁忙期の数ヶ月間だけなど店舗の都合により人材を手配できます。
人材派遣・人材紹介の「フルキャスト」では、グループ会社を含めて 777万人の登録スタッフからレストランへ人材派遣を行っています。まずは人手不足を解消し、今後の施策について社員が行動できるような環境を整えるために、人材派遣を活用してはいかがでしょうか。レストランでアルバイトが集まらないとお悩みの際は、ぜひフルキャストにご相談ください。
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