シニアを派遣で受け入れるメリットと注意点|シニアに強い派遣会社5選を紹介!
近年、人材派遣の中でも年配者に的を絞ったシニア派遣が注目を集めています。そのため、シニア人材の受け入れを検討している起業も増えているようです。
一方でシニア派遣が注目されている理由や、シニアならではのメリット・デメリットについてはよく知らないという人も少なくありません。シニア人材の特性をよく知らずに受け入れると、後でトラブルを招いたり、思ったように業務が回らなかったりする可能性もあるかもしれません。
本記事では、シニア派遣について特徴やメリットなどを解説します。シニア人材をどのように扱っていくのか判断する手助けにしてください。
目次
- 人材を確保しやすい
- 欠勤率が低いため人材供給率が安定している
- 経験豊富な即戦力を確保できる
- 企業の多様性が向上する
- 若い人材と比較するとITが苦手な人もいる
- 知識の刷新が必要なケースもある
- フルキャストシニアワークス
- スタッフサービス
- ウィルオブ
- シニアジョブ
- 綜合キャリアオプション
シニア人材が注目されている理由
シニア人材が注目されている理由は以下のとおりです。
【シニア人材が注目される理由】
- 少子化による労働人口の減少
- 人材確保の難化傾向
- シニア世代の豊富な経験
- 労働意欲のある人が多い
大きな理由は社会全体の少子高齢化にあると言えます。労働人口が減少しているため、各企業は人材の確保に苦労することになり、シニア世代の労働力に期待が寄せられている、という背景があるのです。
また、日本のシニア世代は労働意欲の高い人が多いことが、内閣府調査よりわかっています。2023年現在、日本人の平均寿命は男女ともに80才超えですが、定年は65才です。差し引いて15年にのぼる定年後の人生に対し、働いて少しでも収入を得て、生活に余裕を持ちたいというシニア人材が多くいます。
シニアの派遣人材を受け入れるメリット
シニアの派遣人材を雇用するメリットは以下のとおりです。
【シニア人材の雇用メリット】
- 人材を確保しやすい
- 欠勤率が低いため人材供給率が安定している
- 経験豊富な即戦力を確保できる
- 企業の多様性が向上する
若い人材と大きく違う点として人材を確保しやすく、かつ日雇いなどやや変則的な働き方でも対応しやすいことが挙げられます。現在シニア世代が居ない企業にとっても、多様性が生まれ新しい刺激をもたらすきっかけとなってくれるでしょう。
人材を確保しやすい
シニア人材は人数に対し、就業先がまだ少ないため確保しやすいです。
近年注目を集めているとはいえ、シニア人材に対する受け入れ態勢がまだ整っていない企業も少なくありません。そのため、まだ人材確保の競争段階に入っているとはいえず、比較的容易に人材を集めることができるでしょう。
欠勤率が低いため人材供給率が安定している
シニア人材は、自身が現役で働いていた時代の労働環境などの影響で、欠勤率が低い傾向があります。そのため、急な休みなどで人手が足りなくなる、といった事態になりにくいのです。
経験豊富な即戦力を確保できる
シニア人材は労働の経験が豊富であるため、即戦力の新人として働いてもらえます。
定年前の職と業種が近いほどその傾向があり、他の新人と違って仕事関係の勉強なども一通り終えているため、業務を教える手間が省けます。場合によっては、自社の新人を教育してくれることも期待できるでしょう。
ただし、前職と業種が大きく変わってしまうと、他の新人とほぼ同じ業務レベルになってしまいます。シニア人材に経験を期待するのであれば、派遣会社に希望をしっかり伝えておいてください。
企業の多様性が向上する
シニア人材は企業の多様性も向上させてくれます。特に、現在シニア人材がいない企業にとって効果的です。
経済産業省はダイバーシティ(多様性)経営を推進しています。現在日本では、顧客のニーズと労働者の希望、双方から企業の多様性が求められています。それに対応することで、イノベーションや人材確保に繋がり、より大きな経済効果をもたらします。
実際にダイバーシティ経営戦略を有する企業の経営者に対する調査(PwC 第18回世界CEO意識調査:境界なき市場競争への挑戦(2015年3月))では、人材の多様性を確保したことで業績が上がったという調査結果も出ています。
シニアの派遣人材を受け入れるときの注意点
シニアの派遣人材を受け入れる際は、以下の点に対する注意も必要です。
- 若い人材と比較するとITが苦手な人もいる
- 知識の刷新が必要なケースもある
シニアであれば、100%上記の注意に当てはまるというわけではありません。ただし受け入れる際はフォローの手段を考えたり、事前に話をよく聞いたりして、トラブルを未然に防ぎましょう。
若い人材と比較するとITが苦手な人もいる
シニア人材は、若い人材と比較してITが苦手な人もいます。
そのため、業務においてIT機器の操作が必要である場合は、わかりやすいシニア向けマニュアルを用意したりサポート役を付けたりして対処しましょう。
また、簡単な操作から徐々に慣らしたり、難しくないことをよく話しておいたりして、抵抗感を薄めておくことも効果的です。
シニア世代がITを苦手とする原因は、実際の能力よりも、「難しくてできない」と本人が強く思っている点が大きく影響しています。そのため、心理的なハードルの低下を意識することがポイントです。
知識の刷新が必要なケースもある
シニア人材は知識の刷新が必要なケースもあります。
なまじ知識があるだけに、新しいことを教えられると自分の経歴を否定されたように感じ、抵抗感が生まれる可能性があります。特に、前職と同業種に就く場合に多く見受けられます。
求めていることは「知識の刷新」であり、仕事に対する姿勢や仕事の仕方を否定しているわけではないことを真摯に伝えましょう。
シニアに強い人材派遣会社5選
近年ではシニア人材への注目に伴い、シニア専門の派遣会社や、シニア人材に強い派遣会社が登場しています。本記事では、代表的な下記5つの会社を紹介します。
【シニアに強い人材派遣会社5選】
- フルキャストシニアワークス
- スタッフサービス
- ウィルオブ
- シニアジョブ
- 総合キャリアオプション
シニア派遣人材を受け入れたいと考えている人は、ぜひご利用ください。
フルキャストシニアワークス
フルキャストシニアワークスは、シニア専門の人材派遣会社です。一般的な派遣業務もグループで行っているため、間口が広く人材が集まりやすい点が強みです。シニア以外にも地域や業種などの括りで専門ポータルを運営しているため、よりスムーズにマッチングできます。
また、企業に対しては専門のコーディネーターが付き、ベストな人材のマッチングサポートが可能です。「中・長期で働いてもらいたい」「大量の人数が必要」といった、個別の要望にも細やかに対応できます。
登録者数 | 723万人(グループ全体) |
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対応地域 | 関東一都三県(東京・埼玉・神奈川・千葉) |
フォロー体制の有無 | マッチングサポート有り |
HP | https://www.fc-sw.co.jp/ |
【こんな企業におすすめ!】
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スタッフサービス
引用:スタッフサービス
スタッフサービスは全国展開型の派遣会社ですが、登録者数は120万人に達しており、シニア人材も豊富です。
スタッフサービスの魅力として、優れたスピード感が挙げられます。状況にもよりますが、最短で登録翌日から人材を派遣してもらうことも可能です。
また、事前に顔合わせを行ったり短期間実際に働いてもらったりと、様子を見てから採用するかどうか決定することも可能です。成功報酬システムを採用しているため、試用期間の間は求人費用が0円となります。
登録者数 | 120万人 |
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対応地域 | 全国 |
フォロー体制の有無 | 有り(成功報酬システム採用) |
HP | https://www.022022.net/ |
【こんな企業におすすめ!】
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ウィルオブ
引用:ウィルオブ
全国展開型の派遣会社ウィルオブは、シニアだけでなく業種のカテゴライズに力を入れたマッチングが強みです。
さまざまな業種・事業ごとに特化したマッチングサービスを行います。そのため、単にシニアというだけでなく、経験者に来てもらいたいという場合に適しています。
また、登録者数の満足度が高いこともポイントです。「ここなら働きやすい」と感じているモチベーションの高い登録者が多く、活気ある人材を派遣してくれるでしょう。
登録者数 | 78万人 |
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対応地域 | 全国 |
フォロー体制の有無 | 選任担当サービス有り |
HP | https://willof.jp/ |
【こんな企業におすすめ!】
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シニアジョブ
引用:シニアジョブ
シニアジョブは、シニア向け派遣会社のひとつです。登録者は50才以上のシニア世代のみであり、シニア人材を採用したいと強く希望している場合に適しています。
採用コストは2万円以下であり、業界最安値となっている点も強みです。コストがネックで派遣会社の使用をためらっている際には強い味方になってくれます。
注意点として、登録者の条件が50才以上と規定されていることを覚えておきましょう。日雇い派遣として受け入れられる人材の条件は60才以上となっているため、人材によっては年齢がネックになります。シニアジョブに登録している=必ず60才以上で日雇い派遣として受け入れができるというわけではありません。
登録者数 | 4600人 |
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対応地域 | 全国 |
フォロー体制の有無 | 専門アドバイザーサポート有り |
HP | https://senior-job.co.jp/ |
【こんな企業におすすめ!】
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綜合キャリアオプション
引用:綜合キャリアオプション
人材を探すにあたり、特に製造業に力を入れている場合、おすすめなのは綜合キャリアオプションです。製造業派遣シェアで現在業界No.1の実績を持つため、経験豊富なシニア人材が多く登録しているでしょう。また全国展開しているためどこへでも派遣が可能です。なお、製造業以外の業種にも対応しています。
外国人の人材派遣にも力を入れているため、事業をグローバルに展開している企業にもおすすめです。
登録者数 | 不明 |
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対応地域 | 全国 |
フォロー体制の有無 | 無し |
HP | https://sougo-career.co.jp/ |
【こんな企業におすすめ!】
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シニア人材を派遣で受け入れることは、ITリテラシーなど近年の働き方を鑑みると注意が必要な面があるものの、総じてメリットが高いと言えます。自社の事業の拡大に取り組んでいる場合や、新しい刺激となる人材が欲しいという場合は、ぜひシニア人材の受け入れを検討してみてください。
しかし「シニア人材を派遣で受け入れたいけれど、どうすればよいかわからない」などと疑問を持つ場合もあるでしょう。その際は、ぜひフルキャストシニアワークスにお任せください。
フルキャストシニアワークスにはシニア人材の登録者が多くいるので、自社でどのような人材を受け入れたいか、派遣会社に事前にしっかり伝えましょう。派遣を利用するにあたっての疑問や不安を解消した状態でシニア人材をお探しいただけます。ぜひ一度ご検討ください。
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