トラックドライバーを派遣できる条件とは|派遣会社に依頼するメリット・デメリットを紹介!
人材不足や繁忙期の関係で、派遣でのトラックドライバーの確保を考えている企業もあるでしょう。しかし、そもそもトラックドライバーが派遣で見つかるのか、よくわかっていないという人も少なくありません。
本記事では、トラックドライバーの派遣に関する概要とメリット・デメリット、人材派遣会社の選び方のポイントを解説します。
目次
- 派遣のトラックドライバーを利用するメリット
- 派遣トラックドライバーを利用するデメリット
- ドライバーの質
- 登録しているスタッフの数が多い
- フルキャストポーター
- ドライバー派遣ドットコム
- ランスタッド
トラックドライバーの派遣は禁止されている?
結論から言えば、トラックドライバーの派遣は法律で禁止されていません。過去にはトラック運転手の派遣を禁止する法律が存在していましたが、現在は規制緩和されています。
ただし以下の条件に該当する場合は、トラックドライバーの派遣が禁止されています。
【トラックドライバーの派遣に関する条件】
(貨物自動車運送事業輸送安全規則第3条) |
上記の条件から、基本的にトラックドライバーは中長期での派遣が前提となります。このルールは派遣に限らず、直接雇用であっても2ヶ月以内という期限が定められていた場合は、貨物自動車運送事業輸送安全規則違反です。最低でも2ヶ月以上はトラックドライバーを雇用しなければならないのです。
トラックドライバーの派遣とは
トラックドライバーの派遣とは、以下に並べた5つの雇用方法のうちのひとつです。
派遣 | 契約社員 | 請負 | 正社員 | アルバイト・パート | |
---|---|---|---|---|---|
雇用形態 | 間接雇用 | 直接雇用 | 間接雇用 | 直接雇用 | 直接雇用 |
雇用主 | 派遣会社 | 企業 | 請負会社 | 企業 | 企業 |
契約先 | 派遣会社 | 個人 | 個人 | 個人 | 個人 |
給料 | 時給 | 時給 | 対価 | 月給 | 時給 |
契約期間 | 有期 | 有期 | 無期 | 無期 | 有期 |
派遣のトラックドライバーとは、人材派遣会社と雇用契約を結んでいるドライバーを派遣先企業に送り出して働いてもらう形態のことです。つまり、派遣先企業とトラックドライバーの間に雇用関係はありません。
トラックドライバー派遣の活用は、繁忙期でドライバーが足りない運送業や引越し業者が柔軟に人材を確保するのに有効と言えるでしょう。
派遣のトラックドライバーを利用するメリット
派遣のトラックドライバーを利用するメリットは以下の3つです。
【派遣ドライバーを利用するメリット】
|
人材派遣は柔軟に労働者を確保できるのが魅力です。トラックドライバーも同様で、必要なタイミングで必要な人数を派遣してもらうことができるでしょう。ただし、繰り返しになりますがトラックドライバーの派遣は3ヶ月以上でしか受け入れることができません。日雇や2ヶ月未満の派遣は法律違反であることを覚えておきましょう。
派遣トラックドライバーを利用するデメリット
派遣ドライバーを利用するデメリットもあります。具体的には以下の2つです。
【派遣ドライバーを利用するデメリット】
|
派遣を活用している以上、人材派遣会社に対して派遣料を支払う必要が出てきます。自社で直接雇用するよりもコストは抑えられるものの、長期での活用を検討しているのであれば自社採用の方がコスト的に負担が軽くなる可能性もあるでしょう。
また事前に人材を選考することができないというデメリットもありますが、人材派遣会社に登録しているトラックドライバーは経験者がほとんどです。研修制度などを設けている人材派遣会社も多いため、そこまで心配することはないでしょう。
派遣トラックドライバーの料金相場
トラックドライバー派遣の料金システムは派遣会社によって様々ですが、以下の要素によって料金が分けられるケースが多いです。
【ドライバー派遣の料金を決める要素】
- 派遣会社独自の設定料金
- 走行距離
- 稼働時間
- 車両の大きさ
- 早朝・深夜など
これらとは別に、基本となる料金設定も存在します。以下にまとめましたが、あくまでも目安であり、様々な要素により変動する点は覚えておきましょう。
料金相場 | |
---|---|
小型トラック | 10,000~15,000円 |
中型トラック | 12,000~17,000円 |
大型トラック | 14,000~19,000円 |
実際には、派遣会社と相談した上で見積もりとなるケースがほとんどです。そのため、トラックドライバーを依頼する派遣会社を決める場合は、こちらから条件を提示した上で複数社に見積もりをとった方が良いでしょう。
トラックドライバー向け人材派遣会社の選び方のポイント
トラックドライバー向けの人材派遣会社を選ぶ際、注目したいポイントが2点あります。
- ドライバーの質
- 登録スタッフ数が多い
それぞれどのような内容なのでしょうか。詳しく解説します。
ドライバーの質
まず注目したいポイントはドライバーの質です。派遣会社によってはドライバーの技術を一定以上に教育していることもあり、選ぶ会社次第ではサービスの質にばらつきがあります。
ドライバーの質は登録の条件はもちろんのこと、研修や育成体制が整っているかなどがポイントです。どのような研修制度を行っているのかは非公開の場合もあるため、過去の実績などを参考にしてみるのも良いでしょう。
登録しているスタッフの数が多い
登録しているスタッフの数も重要なポイントです。
そもそも運送業界は慢性的な人手不足という問題を抱えており、派遣会社にドライバーの派遣依頼を出しても人数が少ないため、断られてしまうケースも珍しくありません。これらのトラブルを避けるためにも、登録スタッフ数が多い派遣会社に依頼するのがおすすめです。
トラックドライバー派遣におすすめの派遣会社
ここでは、トラックドライバー派遣におすすめの会社を3社紹介します。総合的に展開している人材派遣サービスの一環の場合もあれば、ドライバー派遣に特化しているサービスの場合もあります。それぞれどのような特徴を持っているのか、しっかりと比較してみましょう。
フルキャストポーター
引用:フルキャストポーター
フルキャストポーターは、株式会社フルキャストホールディングスの子会社でありドライバー派遣に特化した人材派遣サービスです。豊富な経験を持ち合わせたドライバーが数多く在籍しており、必要な時に必要な人材を確保できる人材派遣サービスでもあります。
幅の広い運送業ですがそのほとんどに対応しているのが特徴で、自社の業務に合ったドライバーを紹介してもらえるでしょう。付随して特殊なライセンスを持っているドライバーも在籍しているため、一度問い合わせてみることをおすすめします。
登録者数 | 非公開 |
---|---|
対応地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬 |
対応しているライセンス | 非公開 |
フォロー体制の例 | 非公開 |
HP | https://www.fc-po.co.jp/ |
ドライバー派遣ドットコム
引用:ドライバー派遣ドットコム
ドライバー派遣ドットコムは、関東や関西、東海地方で展開しているドライバー派遣サービスです。物流に特化しており、トラックドライバーも数多く在籍しています。
人材不足が叫ばれているトラックドライバーの紹介予定派遣や正社員への紹介も対応可能。自社でトラックドライバーを抱えたい場合にも相談できる人材派遣会社です。
登録者数 | 非公開 |
---|---|
対応地域 | 東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、静岡、愛知、岐阜、三重、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山 |
対応しているライセンス | 非公開 |
フォロー体制の例 | 非公開 |
HP | https://www.driver-haken.com/ |
ランスタッド
引用:ランスタッド
ランスタッドは、全国で展開している人材派遣サービスです。ドライバー派遣に特化したサービスでは、トラックドライバーも数多く在籍しています。
ドライバー業務以外にも付随する仕事がある場合、ランスタッドで解決できる守備範囲の広さが魅力です。対応エリアが非公開であるため、契約前に必ず問い合わせするようにしましょう。
登録者数 | 非公開 |
---|---|
対応地域 | 非公開 |
対応しているライセンス | 非公開 |
フォロー体制の例 | 非公開 |
HP | https://www.randstad.co.jp/ |
まとめ
トラックドライバーは業界レベルで人手不足が叫ばれており、人材派遣会社に派遣を依頼する企業も少なくありません。自社で抱える紹介予定派遣や正社員への紹介も含め、トラックドライバーの雇用を検討しているのであれば、本記事で紹介したサービスを活用してみるとよいでしょう。
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