社外に仕事を依頼する方法は?企業とフリーランスの違いや外注の注意点も解説
自社で対応できないスキルを要する業務や、リソース不足で対応が難しいノンコア業務を外部に依頼したいと考える方は多いでしょう。外部に仕事を依頼することで、自社の人材をコア業務に集中させられるのは大きなメリットです。
しかし、依頼先を誤ったり依頼方法が不十分だったりすると期待する成果が得られず、かえって手間が増えてしまう可能性もあります。外部への依頼を成功させるには、依頼先を見極め、事前に準備することが大切です。
そこでこの記事では、外部の依頼先候補をまとめ、メリット・デメリットを紹介します。更に、依頼を円滑に進めるための注意点も解説するので、これから仕事を振ろうとしている方は、ぜひご覧ください。
目次
- 外注業者にまとめて依頼する
- フリーランスに個別に依頼する
- 外注業者のメリット
- 外注業者のデメリット
- フリーランスのメリット
- フリーランスのデメリット
- 依頼先の業務レベルを見極める
- 契約書を取り交わす
- 依頼内容を明確に伝える
- 定期的に業務状況の確認をする
外部の仕事依頼先
外部に仕事を依頼するときは、おもに2つの選択肢があります。
- 外注業者にまとめて依頼する
- フリーランスに個別に依頼する
それぞれの特徴を解説します。
外注業者にまとめて依頼する
専門性が高い業務の依頼先として、アウトソーシングを請け負う専門会社があります。外注業者には、専門業務の遂行に長けた人材が集まっており、丸ごと依頼できるのが魅力です。
アウトソーシングできる業務の例は以下のとおりです。
- コールセンター
- ヘルプデスク
- バックオフィス
- 営業
- 情報システム業務
他にもさまざまな業務を対象にした会社があるため、依頼したい業務の専門会社があるか探してみると良いでしょう。アウトソーシング先を探すにはインターネットで検索するか、セミナーへの参加が有効です。
フリーランスに個別に依頼する
個人で仕事を請け負うフリーランスに依頼する方法もあります。総務省統計局の調査では、2022年現在フリーランスを本業にする人口は209万人いることがわかりました。フリーランスに依頼する場合、仕事を頼む個人と業務委託契約を交わし、仕事をスタートするのが一般的です。
フリーランスを探す方法は、おもに以下の3つです。
- クラウドソーシング
- 人材紹介サービス
- ダイレクトリクルーティング
クラウドソーシングは、依頼主と仕事をしたいフリーランスをマッチングするプラットフォームです。登録人材が多く、プロフィールやポートフォリオから依頼先を比較できるのがメリットでしょう。
応募が多過ぎて採用に手間取る場合、人材紹介サービスが便利です。利用手数料はかかるものの、必要なスキルに合わせた人材を紹介してもらえるので、ミスマッチが起こりにくくなります。
そのほか、SNSなどを活用して直接スカウトを送る、ダイレクトリクルーティングも有効です。他の方法と異なり、利用手数料がかからないのが魅力ですが、スキルを判断する難易度はやや高いため、フリーランスへの依頼に慣れた段階で活用すると良いでしょう。
外注業者に仕事を依頼するメリット・デメリット
仕事の依頼先に悩む方に向けて、外注業者を活用するメリット・デメリットを紹介します。
外注業者のメリット
外注業者に依頼するメリットは以下のとおりです。
- 企業として品質担保してくれるため、クオリティが安定しやすい
- 業務に特化した経験値が高い
- 業務量が多い場合も柔軟に対応できる
企業に依頼する場合、組織として品質担保するしくみやチェック体制が整っています。個別に仕事を依頼するのに比べると、クオリティが判定しやすいのはメリットでしょう。
また、業務に特化した経験値が高く、事例が共有されているため安心感もあります。また、規模の大きい企業なら人材が豊富なため、業務量が多くても柔軟に対応してもらいやすいのもメリットです。
外注業者のデメリット
外注業者に依頼するデメリットは以下のとおりです。
- フリーランスに比べると高額になりがち
- 契約までに時間がかかる場合がある
業者を通す場合、フリーランスより高額になるケースが多いでしょう。また、社内での確認や決済などのステップを挟む影響で、契約までに時間が必要な場合もあります。
フリーランスに仕事を依頼するメリット・デメリット
次に、フリーランスに仕事を依頼するメリット・デメリットも確認していきましょう。
フリーランスのメリット
フリーランスに業務を依頼するメリットは以下のとおりです。
- 最短即日契約できる
- 費用が外注業者より安くなりやすい
- 特定分野に強い個人を選んで仕事を依頼できる
フリーランスは個人で仕事を請け負うため、本人が契約に合意すれば即日仕事を依頼することも可能です。また、間接部門を設けていないため、外注業者に比べると価格がおさえやすい点も嬉しいポイントでしょう。
更に、フリーランスに依頼すると作業者を選べるのもメリットです。個人の実績を見たうえで人材を選べて、本人が作業を担当するため、求めるスキルに見合った人材に出会えれば期待した成果を上げてもらいやすいでしょう。
フリーランスのデメリット
フリーランスに業務を依頼するデメリットは以下のとおりです。
- 個人で管理するため品質が人によって異なる
- 業務量が多過ぎると対応できないことがある
- 継続依頼を断られる可能性がある
フリーランスは個人で仕事を請け負うため、品質が人によって大きく異なります。スキルのミスマッチが起こった場合、なかなか期待した成果が上がりません。企業のように担当者を変えることもできないため、求める品質を満たさないフリーランスに依頼した場合は、採用をし直す手間がかかります。
業務量が多過ぎると対応できないことがあるのもデメリットです。個人で対応できる量には限りがあるため、断られる可能性もあります。タイミング次第では継続的な依頼を断られるリスクがある点も、頭に入れておきましょう。
外部に仕事を依頼するときの注意点
外部に仕事を依頼してトラブルが起きるのを避けるには、以下の内容を意識しましょう。
- 依頼先の業務レベルを見極める
- 契約書を取り交わす
- 依頼内容を明確に伝える
- 定期的に業務状況の確認をする
依頼先の業務レベルを見極める
業務レベルは、依頼先によって大きく異なります。実績やサンプルを確認して、実力を見極めるのが大切です。
依頼前に不明点を質問し、納得できる回答をもらえた相手に依頼するのも良いでしょう。
契約書を取り交わす
外部に依頼するときは、必ず契約書を取り交わしましょう。フリーランスに外注するときは、とくに注意が必要です。
急に連絡が取れなかったり、求める品質で納品されなかったりするリスクを減らし、いざというときに問題を解消できるように先にルールを定めておきましょう。
「フリーランス・事業者間取引適正化等法」が2023年5月12日に公布されています。2024年秋頃までに施行予定ですので、これからは法的義務だと考えた方が良いでしょう。
依頼内容を明確に伝える
外注する業務は、社内で共有するとき以上に丁寧に伝える必要があります。依頼内容を明確にしなければ、やり取りの工数が多くなって外注の効果が薄まります。
現場で逐次指示ができないため、指示書やマニュアルを用意して説明なしでも業務を始められるように準備しましょう。
定期的に業務状況の確認をする
外部に業務を丸投げしてしまうと、イメージと異なるものが納品されたり、想定外の対応をされていたりする可能性もあります。依頼してそのままにするのではなく、頻繁に連絡を取って進捗の確認をするように意識しましょう。
長期でノンコア業務を依頼する場合も、適宜ミーティングを設けながら認識のすり合わせをすると期待した成果が得やすくなります。
仕事を依頼するなら人材派遣を活用するのもおすすめ
外部に仕事を依頼すると、品質・進捗管理が難しくなる点がデメリットです。現場で管理しつつ、自社の人数不足を解消したり、スキルがある人材を一時的に集めたりしたい場合は、人材派遣も選択肢になり得ます。
人材派遣なら自社に出勤してもらうことができ、直接指示ができるため、管理がしやすいのが魅力です。更に、社内で業務対応してくれるので、知見が会社に蓄積されていくメリットも大きいでしょう。
人材派遣を活用するメリットを詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。
まとめ
外部の仕事依頼先は、企業とフリーランスがあります。それぞれメリット、デメリットがあるため、依頼する業務の内容やボリュームにあわせて使い分けると良いでしょう。ただし、外部依頼する場合、直接的な管理が難しい点は理解しなければいけません。
もし自社で進捗管理や品質チェックをおこないたい場合は、人材派遣も選択肢に入ります。社内に知見がのこるため、将来的に自社で対応したい業務を依頼する場合もぜひ検討してみてください。
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