アウトソーシング大手7選!BPOサービス導入のメリットやおすすめ会社を紹介
近年、日本では人材不足の問題もあり、アウトソーシングを活用する企業が増加しています。
とくに、企業の業務プロセスを一括して外部委託するBPOは、メリットが豊富にあるため、活用を検討している企業も多いのではないでしょうか。
しかし、BPOを提供しているアウトソーシング会社は多数あるため、どこに依頼をして良いのか迷ってしまう場合もあると思います。
この記事では、BPOとアウトソーシングの違いやBPOサービスを提供しているおすすめのアウトソーシング大手を紹介します。
目次
- BPOとアウトソーシングの違い
BPOサービスを提供するおすすめのアウトソーシング大手7企業
- フルキャスト
- ネオキャリア
- パソナ
- アデコ
- キャスター
- 三菱総研DCS
- ベルシステム24
- コア業務に集中できる
- サービス・品質の向上が期待できる
- コストの最適化を図ることができる
- 社内にノウハウが蓄積されない
- 導入コストやランニングコストがかかる
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは、一部の業務に関して、企画・設計から実施までの業務プロセスを一括して外部委託することです。
アウトソーシング会社によって業務領域は異なりますが、以下のように幅広い業務がBPOの対象になります。
- 総務
- 人事労務
- 経理
- 営業
- ヘルプデスク・コールセンター
- コンタクトセンター
たとえば、経理業務のような部署単位の業務をまとめて外部委託することもBPOに該当します。近年、日本では深刻な人材不足という背景もあり、BPOを活用する企業は増加傾向です。
BPOとアウトソーシングの違い
アウトソーシングとは、一般的に自社業務の一部を切り出して外部に委託することを指します。つまり、BPOもアウトソーシングの一種です。
アウトソーシングが単純業務を切り出して外部に委託することに対して、BPOは企業の一部の業務プロセスを一括して外部に委託するという違いがあります。
一般的に、アウトソーシングは業務の遂行を目的とするため、一時的な契約になるケースも多いですが、BPOは委託範囲に業務プロセスの見直しも含まれるため、契約期間が長期になる傾向があります。
BPOサービスを提供するおすすめのアウトソーシング大手7企業
BPOサービスを提供しているアウトソーシング会社は多数ありますが、依頼をするのであれば、人材が豊富で実績もある大手がおすすめです。以下では、おすすめの大手アウトソーシング会社を7社します。
フルキャスト
当社は、グループ会社を含めて約834万人※の登録スタッフが在籍する人材サービス会社です。
雇用関連BPOサービスも提供しており、年末調整や給与計算などのBPOサービスを軸に、業務負担の大きいバックオフィスをサポートしています。全国対応で、企業規模を問わない豊富な実績が魅力です。
※㈱フルキャスト、㈱トップスポット、㈱フルキャストアドバンス、㈱ワークアンドスマイル、㈱フルキャストポーター㈱、フルキャストシニアワークス、㈱フルキャストグローバルの登録スタッフ数を単純合算
運営会社 | フルキャストホールディングス |
対応業務 | 年末調整事務代行、給与計算代行、マイナンバー管理 |
対応地域 | 全国 |
サービスの強み | 人材派遣・人材紹介サービスで培った柔軟性・専門性・対応力を提供 |
実績・導入企業例 | 給与計算代行サービスは2,000社以上の取引実績 |
公式サイト | https://www.fullcastholdings.co.jp/service/bposervice/ |
ネオキャリア
ネオキャリアのBPOサービスは、コールセンター代行と営業代行があります。とくにコールセンター代行サービスは、品質の高さに定評があり、万全のセキュリティ対策のほか、KPIやPDCAによる品質管理など、さまざまな取り組みを実施している点が魅力です。
運営会社 | 株式会社ネオキャリア |
対応業務 | コールセンター代行、インサイドセールス代行・商談対応など |
対応地域 | 全国 |
サービスの強み | 徹底した情報管理と随時戦略を考慮した運用などを提供 |
実績・導入企業例 | 累計3,000社以上の取引実績 |
公式サイト | https://www.neo-career.co.jp/lp/bpo/ |
出典:ネオキャリア
パソナ
パソナは、人材派遣業務と幅広いBPO・アウトソーシングの実績がある会社です。長年の実績から培われたノウハウを基に、調査・業務設計の上、運用まで一気通貫でサポートを受けられる点が大きな魅力です。
また、場所(オンサイト/オフサイト)と契約形態(業務委託/ユニット派遣/派遣)を組み合わせた柔軟な対応も特徴になっており、ニーズにあわせた幅広いサポートを受けられます。
運営会社 | 株式会社パソナグループ |
対応業務 | カスタマーサポート、人事・労務、営業・販売、年末調整代行など |
対応地域 | 全国 |
サービスの強み | 各業界に精通したコンサルタントが、立ち上げから安定運用までをサポート |
実績・導入企業例 | SoftBankやジャックスなど800件以上の幅広い業界で導入 |
公式サイト | https://www.pasona.co.jp/clients/service/bpo/ |
出典:パソナ BPO・アウトソーシングサービス
アデコ
アデコのBPOサービスは、社内認定資格を持つスーパーバイザーによって、業務の最適化だけでなく、その企業の課題解決までサポートをしてくれる点が大きな魅力です。
また、AIを搭載したデジタルツールを活用した運営提案も提供しており、業務改善でIT化とアウトソーシングを同時に考えている企業には最適なアウトソーシング会社です。
運営会社 | アデコ株式会社 |
対応業務 | 事務・バックオフィス、テレマーケティング・コールセンター、営業代行、施設運営など |
対応地域 | 全国 |
サービスの強み | 社内認定資格を持つスーパーバイザーによる課題解決型のアウトソーシングを提供 |
実績・導入企業例 | 累計12,000件以上の業務を受託 |
公式サイト | https://www.adecco.co.jp/client |
出典:アデコ アウトソーシング・BPO
キャスター
キャスターは、2023年に東証グロース市場に上場したアウトソーシング会社です。日々の業務から経理・採用・人事・営業・マーケティングなどの専門業務まで幅広い業務に対応しています。
スタッフは、採用倍率1/100という難関をくぐり抜け、日本全国から集まった優秀な人材ばかりのため、安心して業務を任せられる点が魅力でしょう。
運営会社 | 株式会社キャスター |
対応業務 | カスタマーサポート、カスタマーサクセス、架電業務 |
対応地域 | 全国 |
サービスの強み | 事務・オフィスワーク業務を中心に幅広い職種の経験者をオンラインで提供 |
実績・導入企業例 | 小規模から大規模まで4,000社以上の取引実績 |
公式サイト | https://bpo.cast-er.com/ |
出典:CASTER BPO
三菱総研DCS
三菱総研DCS株式会社は、50年以上に渡り企業の人事給与を支えており、約2,000社、55万人以上の実績があります。完全クラウド化アウトソーシングサービスとなっており、他拠点からの同時接続や従業員側の閲覧、申告が可能です。
また、スポットで年末調整や地方税、マイナンバー管理なども依頼できるほか、システムの保守運用やセキュリティ対策も任せられる点が魅力です。
運営会社 | 三菱総研DCS株式会社 |
対応業務 | 人事・給与、勤怠管理、マイナンバー管理、社会保険事務、従業員の税務など |
対応地域 | 全国 |
サービスの強み | 完全クラウド化によるアウトソーシングサービスを提供 |
実績・導入企業例 | 約2,000社以上の導入実績 |
公式サイト | https://www.dcs.co.jp/bpo/ |
出典:CASTER BPO
ベルシステム24
ベルシステム24は創業以来、培ってきたノウハウと先進テクノロジーを融合させ、企業課題の解決をサポートする解決型BPOサービスを提供しています。
業界をリードする圧倒的な業務実績と、多彩なプロフェッショナル人材を持っており、幅広いニーズに対応している点が魅力です。
運営会社 | 株式会社ベルシステム24 |
対応業務 | コールセンター代行、コールセンターコンサルティング、営業代行、カスタマーサポートなどコールセンター代行、コールセンターコンサルティング、営業代行、カスタマーサポートなど |
対応地域 | 全国 |
サービスの強み | コンタクトセンターの設計・構築・運用をはじめ、各領域にノウハウとスキルを持ったスペシャリストが32,000人在籍 |
実績・導入企業例 | 多種多様な業種・業態の1,200社以上と取引 |
公式サイト | https://www.solution.bell24.co.jp/ja/useful/ |
出典:ベルシステム24
BPOサービス(アウトソーシング)導入のメリット
企業がBPOサービスを導入するメリットには、以下のようなことがあげられます。
- コア業務に集中できる
- サービス・品質の向上が期待できる
- コストの最適化を図ることができる
それぞれ詳しく解説します。
コア業務に集中できる
人材不足の企業の場合、社員が複数の業務をこなしていることもありますが、事業を成長させるためには、ヒト・モノ・カネといった経営資源を集中させることが大切です。
BPOを導入してノンコア業務を外部に委託することで、自社ではコア業務に経営資源を集中することができるため、自社の成長につながることが期待できます。
また、BPOでは専門的な知識やスキルを基に業務をおこなうため、自社で実施する場合より、時間とコストを削減できる可能性もあるでしょう。
サービス・品質の向上が期待できる
BPOを導入することで、専門的なノウハウを持った委託企業に業務を依頼できます。委託する業務に関して、自社にノウハウや専門的な人材がいない場合、業務効率や正確性が高まるため、サービス・品質の向上が期待できるでしょう。
コストの最適化を図ることができる
人件費は企業の固定費の中でも大きな割合を占めますが、BPOを導入することで、変動費として処理ができるようになります。
たとえば、BPOは必要に応じて業務を依頼できるため、繁忙期にあわせて依頼をおこない、閑散期は自社で業務をおこなうといったことも可能です。
このように、自社の状況にあわせて、コストの最適化を目指すことができる点もBPOの大きなメリットでしょう。
BPOサービス(アウトソーシング)導入のデメリット
BPOはメリットが豊富にあるものの、デメリットがないわけではありません。企業がBPOサービスを導入するおもなデメリットは以下のとおりです。
- 社内にノウハウが蓄積されない
- 導入コストやランニングコストがかかる
それぞれ解説します。
社内にノウハウが蓄積されない
BPOは、一部の業務プロセスを外部委託するため、その業務に関するノウハウが蓄積されないことが懸念されます。そのため、定期的に委託企業と情報共有する機会を設けて、自社でも委託している業務の運用方法や管理方法などを把握しておくこと大切です。
導入コストやランニングコストがかかる
BPOを導入するためには、初期段階で「どのような業務を委託するのか」「その業務にはどのような作業・工程があるのか」など、BPO企業に引き継ぐための準備が必要です。そのため、委託のための準備にコストがかかることを覚えておきましょう。
また、一般的にBPOは長期間の依頼となるケースが多いため、導入にはランニングコストも必要です。そのため、導入する場合と導入しない場合で発生するコストを試算・比較し、検討する必要があるでしょう。
アウトソーシングの料金を詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
まとめ
BPOは、アウトソーシングの一種で、企業活動の業務プロセスの一部を一括して専門業者に外部委託することです。
BPOを活用することで、企業にとってはコスト面の最適化や業務の効率化につながるほか、コア業務に集中して取り組むことができるなどのメリットがあります。
BPOサービスを提供しているアウトソーシング会社は豊富にありますが、記事内で紹介した内容を参考に、自社にとって最適なアウトソーシング会社を選んでみてはいかがでしょうか。
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